Snow男子!!【男主】

熱とトラウマ。 ページ46

江口side



あ、仕事なのに、今日ダメかも…



せっかく立ち上がれたのに抵抗なく床に倒れて全身に痛みが走る

まだ春、暑くはない。

俺の体が暑いだけか。

汗が止まらない。



移動も出来ずに30分くらいがたった。

もうマネージャー来ちゃうよ、

どう頑張っても指すら動かない。

『お、かあさ、ん？』

熱なのに放られて死にかけたのを思い出した

思い出しちゃダメ。また辛くなる。



マネ「また開けっ放しかよっておい！！大丈夫か？見えてる？聞こえるか〜？」

1点を見るので限界なんだ、許して欲しい

マネ「救急車呼ぶから待ってろよ！」

嫌だとは言えずに来た救急車に乗せられる



救急隊員「大丈夫ですか？声が聞こえてたら指でもなんでも動かしてください」

すみません、聞こえてるんですけど動けないです。

瞼すら開けれずに点滴をされてベッドに移された

久しぶりにこの部屋に帰ってきた←

楽になってきて目を開けると点滴を勝手に取ろうとするからか包帯とかで固定された腕が見えた



マネ「よかった…」

『気持ち悪い…』

戻すものなんてないのに馬鹿みたいに吐いた


マネ「メンバーも来てくれるって。」

『うん…』

マネ「冷えピタ貼ろうな」

冷えピタがまた至る所に貼られた。



目黒「大丈夫？」

ラウール「…」泣

宮舘「大丈夫、そうじゃないね」


看護師「薬飲みましょう？」

『嫌だっ…、助けてっ、嫌や！』

どうしても思い通りにならない人生が辛くて、初めて反抗してしまった

看護師「でも…また吐いちゃったら…」

自分が苦しくなる。痛いほど分かってる。

『もう…嫌や、』

岩本「落ち着け。」

過呼吸になりかけてた所を助けられたけどまだ反抗したくて机の上の色々な病気書かれた書類を床に落とす

岩本「落ち着けって！」

『嫌だっ…寄らないで、怖い。みんな怖いっ』

嘘じゃない、みんなが怖い。

昔のことを思い出したせいで大人が怖い。



深澤「A…」

『うっ…あぁ…』

涙が止まらなくて枕に伏せる

苦しい。

佐久間「っ、」

阿部「今はそっとしとこう」

気を使わせた自分も嫌になる


渡辺「…1回外行くわ」

病室に1人になったタイミングでベッドから降りて床に寝転がり捨てた書類を見る

俺、色んな疑いがあるんやなぁ。

もう、嫌だな

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