Bitter Caramel ~tk×ar~ (ページ8)

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「うわ、ひろーい！」

「…ほんとにピンクなんだ…」

「ベッドふっかふか！雄也くんもおいでよ！」

「いや、…おれはいい。」

「さっきと同じこと言わない！」

「…ほら、寝たら良いじゃん。黙ってれば寝れるんだろ？」

「さっき寝たから眠気覚めちゃった。ねぇ、おいでって。おれの金だから。おれに従いなさい！」

「嫌だ!!急に言われたって…おれ出来ないし。」

「分かった。今日は寝るだけで良いから。ここおいで。」

「…それだけなら。」

有岡くんの横に寝転がると、彼の甘い吐息がふわりと香る。

「…ねぇ、雄也くん…せめてさ、キスくらい良いんじゃない？」

「有岡くんは、おれのこと好きなの？」

「好き…って言ったら、どうする？」

「…どうもしない。」

「ふふっ、おれは、雄也くんに、一目惚れしました。これは本当だよ。フォークだったのは予想外。びっくりしたもん。だから、その立場を使って、雄也くんに近づいてた。」

「そう、なんだ。」

「だから、キスしてほしい。」

「…分かった。」

物欲しそうにおれを見つめる瞳。

その瞼を触り、キュッと瞳が閉じられると、口を塞いだ。

また、甘い香りが広がる。夢中になって吸い付いてくる彼。

しばらくおれらの周りに粘着した音が響く。

「っは…ゆ、や…」

一瞬、目眩がした。頭の中で何かが響いていて、理性を失いかける。

それはきっと彼の匂いが誘惑してるからなんだろう。

「っ、君の甘い香りが、おれを惑わしてくる…君を、どうしようもなく、ぐちゃぐちゃにしてしまうかもしれない…。」

「いいよ、別に。そのために、ここ来たんだから…」

有岡くんは最初から分かっていたのかもしれない。そのためにベッドに寝かせ、キスをしたんだ。

プツンッ、と理性の切れた音がして、彼の上に覆い被さる。

有岡くんの真っ白なカッターシャツを手早く脱がせ、ベルトに手をかけて全てを脱がせた。