Bitter Caramel ~tk×ar~ (ページ7)

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「有岡くんっ、！」

ホームルームが終わり、保健室に慌てて行く。と、

「雄也くん！ごめん！いつの間にか寝ちゃっててさ、さっき起きたばっかりなんだよねぇ…」

「はぁ!?」

確かに彼の髪は右側だけ寝癖で跳ねていた。

「だってさ！五分も黙ってたら眠くなっちゃうじゃん…おまけにベッドだしさ。やっぱ睡魔には勝てねぇや。」

「笑い事じゃないよ…」

「まぁ、終わったことだし。帰ろ。」

「部活とか、してないの？」

「してないよ。フォークを見つけたら部活はやめるって決めてたんだ。」

「いつでも対応できるように？」

「うん。部活中にいきなりキスしたり、腕舐めに来たらひかれるでしょ？それは避けたいからさ。」

「そう…おれ、そうなっちゃうんだね…」

「うん。我慢できなくなる。」

「…そっか…」

「帰ろ。今日さ、ちょっと寄り道して帰ろうよ。いい？」

「うん。」

　＊～＊～＊

「寄り道って、ここ？」

「うん。ラブホテ「言わなくて良い!!え、なんでそうなったの!?」

「えー、だって、一回はおれのこと隅から隅まで味わっておいた方がいいかなぁって。」

「いやいや、おかしいから。味わってって…ないない。」

「いやぁ、分かんないよ？いきなり襲われてもこっち対応できないし。」

「襲うに対応もなんもないよ！ってか襲われたら逃げるだろ普通！」

「なんでそんなに言うのさぁ…せっかくチャンスあげてるのに。」

「いやチャンスとかそう言う「ん？…!!雄也くん、こっち」

「へ、えぇ!?」

　＊～＊～＊

「え、なに」

「うちのクラスの不良たちの集団いたから。バレたらまずいでしょ？」

「あ、ありがとう。」

「ってことでさ、入っちゃったし、一回くらいしとこうよ！ノリで♪」

「いや、ノリでするもんじゃないから!!」

「もぉ…分かった。おれ部屋頼んでくる。」

「え、ちょっ、」

止めようと腕を引くけどスルッと抜けてカウンターまで行く。

「はぁ。もうだめか。」

もう止めはしなかった。