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「ねぇ、あの…前のフォークの人が持ってた物ってあるの?」


「あるよ!」


「見せて。」


「なんで?そんな見るような物じゃないけど…?」


「なんか…どんな人だったのかな、って…もっと、色々知りたいから…」


「…その意欲には感心するけど、ほんとにいいの?」


「?そんなにだめなものなの?」


「…いや、いいよ。持ってくるね!」



少し考えるように首を捻り、何かを降りきったように奥に消えた。

すぐに戻ってきた彼の手には白い箱。

…まさか…



「はい!」


「え、これだけ?」


「うん。あいつもほとんど持ってきてなかったから。残ってた部屋のものはお兄さんが回収に来ちゃってて…あとはこれだけ。」



パカッと蓋を開けると、まぁ予想通りの物。



「やっぱこれか…」


「やる?」



…………え?



「なんでそうなるの。これがあるからってやるとは限らないでしょ?」


「でも出してって言ったのそっちじゃん。」


「これだと思わないじゃん。だって…誰がゴムだと思うんだよ。いないだろ?」


「だから念を押して聞いたのに…」


「…でも別にやらなくたっていいじゃ…」



必死に止めようとするおれの口を彼がふっ、と塞ぎ、目の前に来た彼の髪からはシャンプーの優しい香りがふわっと香る。

…あぁ、もう、君って人は…

こうすればおれが壊れるってこと、知ってるんだね…



「…しよ?」



うるうるとした瞳に上目遣いで見つめられちゃあ、断る理由なんてなくなる。



「一回、だけだよ?」



コクりと首を縦に降ったのを確認して、カーペットの敷かれた床に押し倒した。

無論、君の甘い体を感じれば、一回では終われなくなってしまうのも分かっているのだけど。

O→←M



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作者名:香音 | 作成日時:2017年10月22日 11時

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