M ページ13
「え、君の部屋ってここ?」
「うん!」
自分の部屋、と言っていたそこは意外にも普通にアパートの一室を家の横に建てたようなところで、しっかりしていた。
「さ、中入って。」
案内されて、ドアを開ける。
「うわぁ…広いね…」
「一応二人暮らしように作られてるからね。」
「へぇ、そうなんだ…もしかして、前のフォークもここに住んでたりしたの?」
「うん。って言うか、彼が来るから、二人暮らしようにした。ってとこ。」
「あぁ、なるほど…」
思い立っただけでさらっと実現しているところを見ると、お金持ちなんだろうなって思ったりもする。
「ここが君の部屋。ドアとかつけてないから、エ ロ本読んでるとバレちゃうよ?」
「読まないし。読んでると思ってたの?」
「誰しも男は一回くらいエ ロ本読んだことあるでしょ。ないの?」
「そー言う有岡くんは?」
「あるけど。友達がくれた〜」
「あ、そう...」
「え、なにひいてんの?まさかほんとにないの?」
「まぁ…ない」
「貸してあげ「いらない。」
「んー、面白くない…」
本気か冗談かよくわからない嘘を流して、自分の荷物を整理し始める。
「え、それだけ?荷物。」
「うん、まぁ…」
「少ないねぇ、おれ絶対キャリーケース二個分くらいの荷物になるよ。」
「いや、それは多すぎだって。」
「漫画が入らねぇの。」
「本とかかぁ…置いてきちゃったよ。ほとんど。」
「でも中身ほとんど本じゃんか。服よりも入ってない?」
「気のせい。」
「ふーん、あっそ。あ、言っとくけど服とかは自己管理だからね。おれの服どうせちっちゃくて入んないでしょ?」
「悪いね、でかくて。」
「ちびで悪かったな!」
プイ、と顔を背けた有岡くん。
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作者名:香音 | 作成日時:2017年10月22日 11時