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B ページ2

初めて来た屋上で、初夏の心地良い風が紅潮した頬を冷やしてくれる。



「別にずっと前から気づいてたわけじゃないよ?ただただ、普通にさっきおれを見た反応が動揺してたから。」


「そう、なんだ。」


「甘い匂い、したんじゃない?」


「う、うん…」


「ケーキは、フォークにしか分からない甘い香りがする。君の反応は、おれが前見たフォークと全く一緒の反応をしたから。」


「だから、分かったんだ。」


「うん。…なんでそんなに冷静なの?」


「え…?」


「フォークとケーキってなかなか会えるようなものじゃないんだよ?もっと喜んでも良いんじゃない?」


「…感情を、表に出すのが苦手なんだよ…」


「じゃあ喜んでる?」


「まぁ…うん。」


「…」



苦笑いしたおれ。急に視界が塞がれた。



「っ…」



キス、されてるんだ。

そう気づくのに数秒時間が要った。









───あまい────

C→←A



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作者名:香音 | 作成日時:2017年10月22日 11時

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