良い先輩 ページ20
*
授業の始まりを告げるチャイムの音が鳴ると同時に屋上に着く
『.....いたい、』
当たり前だ。あんなボールをモロに食らっておいて全速力でダッシュしたんだから
4限目はこのままサボろう
どうせ歩いて戻っても余計足が痛くなるだけだし
あ、今阿部ちゃんの授業だ
『また怒られるなぁ、』
あのバカップルは2人揃ってサボりか！って言いながら呆れてる阿部ちゃんの顔が簡単に思い浮かぶ
フェンス越しにグラウンドを見下ろすと3年生が体育をしていた
視線を少しずらすと、ふと顔を上げたしょっぴーと目が合った
まずい、サボってんのバレた
なんとなく気まずい私の気持ちなど気にもせずにしょっぴーはブンブンと大きく手を振ってきた
小さく手を振り返すと更に笑顔になって両手を口元に持っていき、大きく息を吸い込む
これ、ヤバいやつだ
危険を察知した私はサッと姿を隠した
翔「佐久間ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん！！！！！」
思った通り。
少しだけ顔を出して下を見るとしょっぴーは先生に軽く頭を叩かれてた
とりあえずしょっぴーから見えない位置に移動して座り込む
ウトウトし始めたころにスマホが通知を知らせる
慎ちゃんA!どこいるの?!
慎ちゃんてか目黒のボール脚に当たったんでしょ?気づいてあげれなくてごめんね、大丈夫だった?
A心配してくれてありがとう。屋上にいるから安心して
それだけ返信すると通知の音を切って画面を閉じた
__あんなにも冷たくされたのは初めてだった
”俺じゃなくて北斗を好きになったこと？”
悲しそうで、辛そうな表情だった
自分で言って傷つくくらいなら、そんなこと言わないでよ
体育座りをして顔をうずめる
ぽと、と未だに痛む脚に涙が落ちた
『、嫌われちゃったかなぁ..........』
「そんなの、聞いてみないとわかんないじゃん」
突然上から聞こえてきた声と俯いてた頭にぽん、と乗せられた手
『.....授業はどうしたんですか、しょっぴー』
翔「怪我したとか言っときゃ抜け出せるんだよ〜」
『ダメな3年生だな』
翔「うぉい！サボってる佐久間ちゃんに付き合ってやろうと思ってきたんだけどー！」
勝手に隣に座り込んで勝手に話し始めるけど
私が泣いてることには触れてこない
『先輩、ありがとう』
しょっぴーはいつもみたいに笑った
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光(プロフ) - ゆさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえると嬉しいです！これからもお願いします！ (2020年9月22日 12時) (
レス) id: 1658467674 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 最高すぎました！これからも頑張ってください！ (2020年9月21日 15時) (レス) id: 651a0e88d0 (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - まーさんさん» いつもコメントしてくださって本当に励みになっていました。アドバイスなどもくださってありがとうございました！次回作、実は少しずつ書き始めているので楽しみにしていただけたらなと思います！ (2020年9月21日 8時) (レス) id: 1658467674 (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - Ps＆Adさん» この作品を読んでくれてありがとうございました！！楽しんでいただけるような作品になったなら何よりです。完結まで見届けてくださって感謝です！ (2020年9月21日 8時) (レス) id: 1658467674 (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - knaost0419さん» ありがとうございます！！ロスだなんて.....嬉しいお言葉すぎます！！番外編とかもやってみたいなって思ってます。いつになるかはわかりませんがまた見に来てくれたら嬉しいです！！ (2020年9月21日 8時) (レス) id: 1658467674 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光 | 作成日時：2020年5月16日 15時
