【企画CS】天使は羽根を差し出した (ページ2)

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性格/部屋番号/過去ページ2

【性格】
おっとりとしていて温和であり、「ド」のつくお人好しである。
他者の言葉をすべて鵜呑みにするため騙されやすく、危機感をもたず危なっかしい。
非常に純真無垢でもあり、表情も豊か。
病気の性質を自分自身とても気に入っており、積極的に他者の痛みを癒そうとする。
いつ何時でも自分よりも他人のことを考えているような人間であり、
他者の哀しみを自分ごとのように哀しみ、他者の喜びをより一層喜ぶ性格。

──というのは、一見すれば、の話。
少し接するようになれば、その評が間違っていなくとも大変に浅いものであったことに気付くだろう。
人が好いのは間違いないが、それにしても度が過ぎる。要は明らかに自己犠牲的である。
優しさが返ってこないとか報われないとか、そういった己が損をすることをなんとも思わず、
それどころか他者の為になると言われれば迷わず己の命を差し出す性格。
他者の為なら比喩でなくどんなことでもするであろうその危険性については、
親しくなればなるほど「眩しい闇」として見えてくることだろう。

それは彼女があまりにも「自分」という存在に価値を見出していないからであり、
ゆえに「他者の役に立つことこそが存在意義」と感じているからだ。
それが後述の病気の発症に繋がり、そして治療に繋がらない理由である。

知れば恐縮するだろうと見通してか、
この「癒やすのではなく己に移し替えるだけである」という事実は
担当医や近しい人間以外には明かしていない。
つねに肌を隠す姿で居ることも、その隠蔽の一種。

【部屋番号】
104

【過去】
14歳の時、ちょっとした病気で入院した際、隣の病室に入っていたある少年に初恋をする。
ところがその気持ちを伝えられないまま少年が落命してしまい、その際に
「わたしが代わりになればよかったのに」と強く思ったことからこの奇病を発症したと思われる。
一連の出来事から芽生えた強すぎる自己犠牲の精神は現在も深く根付いており、
何度医師に傷に触れないよう咎められても止める気配は全くない。