【センラ】正しい恋人の愛し方【歌い手】 (ページ2)

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うそつきページ2

センラは、私を愛していない。

付き合った頃は
「うううぅぅ、すき、すき、Aすき」

「ああああああああああぁぁぁ……

なんでそんな可愛い顔するん〜〜〜………

ダメやってそんなん……」

「ずっとずっと、センラと居ってください」

なんて、甘えて離れてくれなかった。

ずっと抱きついていたい、なんて言ってたっけ。

それと私が、Aがいれば他に何も要らない、なんてこともぼやいてたな。

いつからだろうか、私に愛を向けてくれなくなったのは。

家に帰ってくることも少なくなった。

挨拶すらもしなくなった。

何処にいるのか聞けば友達のところに泊まっている、と毎回言っているが、それも嘘なんだろう。

証拠に、彼のスーツからは女物の香水の匂いが染み付いている。

とても甘い、いい香りとは言えないもの。

さらに、シャツの襟に口紅をつけたまま帰ってきたこともある。

この前は、上着のポケットにピアスが入っていた。

相手の女の人が私の存在に気づいていて、自分の存在をアピールするために入れたのか、

センラが、わざと気づかせているのかは、わからない。

それでも、なんとなく辛くなかった。