似ているようで ページ5
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私とソクジン先輩のこんな裏事情を周りは知らない。
周りから見れば私達は仲睦まじいカップル、これも全てソクジン先輩の計画通り
でも、1人だけ全てを知っている人が居る
私とソクジン先輩を出会わせた ミン・ユンギだ。
今にも溶けてしまいそうな雪の様に白い肌の指で、眠たそうに閉まりかけている瞼を擦る目の前のユンギは唯一私達の関係を知っている人物で
ソクジン先輩の1つ下、私と同じ年でクラスメイト
YG「あー………眠い」
『また徹夜したの?』
そう問い掛ければコクリと頷き、虚ろな瞳で私を見つめるユンギ
彼は高校生ながら裏でそこそこ有名な作詞家をしている、勿論偽名で年齢も隠して
多分今また新しい曲を書いている所なんだろう、それを目の下の真っ黒なクマが証明している
『…大変だね』
YG「良い小遣い稼ぎになるけどね。………まじで帰りたい」まだ登校したばかりなのにそんな発言をした彼に笑って、まだ来たばかりじゃんと呟けば、へらっと笑った
ユンギとは入学して割と直ぐに仲良くなった
体育の時間、怠すぎて1人抜け出し体育館の裏で音楽を聴きながらうたた寝していた時「良い曲のセンスしてるじゃん」そう声を掛けて来たのがユンギだった
どうやら私達は音楽の趣味が一緒らしくらそこからぐっと仲良くなった。
YG「朝からよくあんなに騒げんな、」
そう皮肉っぽい笑みを浮かべ呟いた彼の視線の先を見ると、戯れあっている男子数人
ユンギは人と群れない。だからって周りと一切関わらない訳では無いけど、どちらかというと1人でのんびり過ごす事を好むタイプだ
なのに
『ユンギって、どうして私とは良く一緒に居るの?』
出会ってからずっと思っていた疑問を今更してみる
するとユンギは一瞬目を丸くしびっくりした表情を見せたが直ぐに、今更何をと、笑った。
YG「なんか落ち着くんだよね、Aとは一緒に居て疲れない。…まぁ1番は音楽の趣味が一緒な事が大きいと思うけど」
今もこれからも音楽に人生を捧げる宣言をしている彼らしいそんな答えに妙に納得していると
YG「似てない?俺ら」
そう呟いたユンギに、そうかな?と返そうとした瞬間
YG「あ、でも俺は誰かの偽恋人になるなんて絶対やだね。」
なんて、わざとしかめっ面をして小声で呟くから
その顔が妙にムカついて白い頬を思いっきり引っ張れば痛いと笑った。
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葵(プロフ) - 架純さん» コメントありがとうございます。返信だいぶ遅くなってしまい申し訳ありません!そう言って頂けて嬉しい計りです…最後までありがとうございました。 (2020年6月7日 19時) (レス) id: 7e4da3a66e (このIDを非表示/違反報告)
架純 - ごめんなさい。完結です。本当に更新されるのが楽しみな作品でした!最後まで読むことができて幸せでした。 (2020年5月11日 23時) (レス) id: 5bc4c38947 (このIDを非表示/違反報告)
架純 - 間欠、お疲れ様です。惹かれる、素敵な作品を読ませてくださり、ありがとうございました! (2020年5月11日 23時) (レス) id: 5bc4c38947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 舞子さん» 舞子さんコメントありがとうございます。もう、その様に言って頂けて嬉しく有難い計りでございます。更新中々出来ずでお待たせしてしまいすみませんでした。私もまた彼らを描けたらと思っております。最後までお読み頂きありがとうございました。 (2020年5月11日 3時) (レス) id: 53c331a9e9 (このIDを非表示/違反報告)
舞子(プロフ) - 葵さん、素敵な作品をありがとうございました。偽物彼女の世界観に浸れた日々はとても幸せでした。ユンギくんの気持ちが最後に切なく描かれて涙が出ました。またどこかで彼らに会えたら嬉しいです。お疲れ様でした (2020年5月11日 3時) (レス) id: acc8d9f98e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2020年2月10日 2時