偽物彼女

可愛い人 ページ4

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ソクジン先輩と別れ家に着いた私

自室に入り着替えを済ませるとベッドの上に座り直ぐに膝に置いたパソコンの電源を入れるのが毎日の日課であり、至福の時間。

　
好きな音楽を掛けながらパソコンを弄るのが私の趣味。中学生の頃からそうだった





周りの同級生の子達は休日ともなればいつもは出来ないお洒落をして気の合う友達や大好きな恋人と幸せな時間を過ごす。そんな中、私は休日ともなれば一歩も外に出ずにこうして何時間もパソコンを弄って過ごしている

勿論、休日だけで無く今の様に放課後も





　

　
そんな私には1年前からある日課がもう一つ出来た。



それは “彼女” のSNSをチェックする事

ネットの観覧履歴を開けば直ぐに見つかるインスタグラムのURL、クリックすれば

画面一杯に映るロングヘアの女の子。写真からも分かる、痛みを知らない柔らかそうな綺麗な黒髪にくっきりした二重の目、整った顔立ち




　



彼女の名前は ハ・ソア
　私と同じ高校で１つ上の先輩、そして
彼女こそ ソクジン先輩の想い人。



　



　

　



『…15分前に投稿してる』

《学校帰りにカラオケ来たよ♡》そんなコメントと共に、見るからに女子力が高い5人組がマイクやマスカラを持って笑って居る写真、

その中でもやっぱりソア先輩は飛び抜けて可愛い



そんな彼女の周りにはいつも沢山の人が居る

明るくて優しいそんな性格、好きな色は薄ピンクと白、甘い物が大好きで野菜は嫌いだけど、ダイエットの為なら無理して食べるタイプ


彼女とソクジン先輩は幼馴染で

初恋相手同士、小さい頃に結婚の約束をした事がある。



　




これも全てソクジン先輩からの情報、そして私がSNSを通して知った事。




　




　
成績も良くて愛想も良い可愛いらしいソア先輩。でも、１つだけ欠点がある。


それは他者からの評価を異常に気にする事。そのせいか、彼女は異性から告白される度、誰にも嫌われたくない一心から相手を振る事が出来ない

ソクジン先輩の事が好きなのに、



　

勿論、その付き合いは長くは続かない

もし続いている様だったら、私はソクジン先輩と今の様な関係にはなっていないだろう。




　





　
ソクジン先輩は幼い頃からずっと彼女だけを想って来た。なのにソア先輩はその気持ちに気付き自分も同じ気持ちであるのに、告白される度に簡単に付き合ってしまう。その度に傷付いて来た彼は



少しの反発と復讐として、私と偽物の恋人関係になった。

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