偽物彼女

人間様々 ページ27

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お昼も前と変わらず食堂で食べている私

生憎、それはソクジン先輩も同じで勿論彼の隣にはソア先輩が居る。

視界の片隅に少し映る2人はとても幸せそうだ。




　


　

　



　
「…いきなり別れてさ直ぐ付き合ってあれだよ？最低じゃない？」


「あんなに人前でくっ付く？しかもAが居る所でさ……まじで考えられない」


「ソクジン先輩もソア先輩も高感度だだ下がりだよね」



そんな声達が2人を見かける度にうっすらと私の耳に届いて来る事が多くなった。

その度に私は、その位、2人はいい雰囲気を出しているとゆー事なんだな…なんて可笑しな事を心の中で呟いていた。








　




　


でもそんな声達ばかりでは決して無い訳で



　
「ソクジン先輩とソア先輩、本当美男美女カップルだよね。」



「ずっと何でソクジン先輩の彼女があの子なんだろって思ってたからさ…やっぱりそうだよねって感じ」



「釣り合ってなかったもんね、前の子」




放課後1人、階段を降りていると聞こえて来たそんな言葉達。

そんな言葉達に心臓が一瞬変な音を立てたけど、直ぐに落ち着いて何食わぬ顔でそんな会話をしている人達の前を通り過ぎた。





　

　



私が通り過ぎるとピタリと言葉を止めて、静かになるその人達。


その空気感が何故か異常に苦しくて、私は早々と靴を履き校舎を出た。







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