ひとつした ページ19
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それから来る日も来る日も胸の気持ち悪さは消えもしなく、大きくなりもしない、なんとも微妙なサイズで私の心に住み着いていて
『一緒に居過ぎてもう家族だ』
なんて皮肉を込めて1人廊下を歩きながら呟く。
なんだか今日はソクジン先輩と帰りたく無くて、また職員室に呼び出されたと、適当に嘘を着いて彼が完全に校舎を出るまで…と、鉢合わせない様1人校舎内を彷徨っていた。
そんな中
「Aヌナ」
『あ…ナムジュンだ。』
側の教室の入り口からひょっこり顔を出し私に笑顔を向けるのは小学生から仲良しのナムジュン。
ナムジュンはゆっくりと教室から出て来ると私の正面に立った。相変わらず身長が高くてスタイルがいいな…なんて呑気に彼を眺めてしまう。
NJ「なんでこんな放課後に1年生の階をうろうろしてるの?」
『散歩してるんだよ。』
NJ「散歩?校舎内を?さっきから行ったり来たり」
『うん。』
頷くと、ヌナらしいねと、笑い私の頭をポンポンと撫でるナムジュン。
昔からナムジュンはこうだ。私の方が1つ上なのに彼の方が身長が高いからなのか、気付くとまるで小動物を慰めるかの様に私の頭を触る。
でも、私はこれが嫌いでは無い。ナムジュンの手は暖かくて大きくてなんだか落ち着く
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葵(プロフ) - 架純さん» コメントありがとうございます。返信だいぶ遅くなってしまい申し訳ありません!そう言って頂けて嬉しい計りです…最後までありがとうございました。 (2020年6月7日 19時) (レス) id: 7e4da3a66e (このIDを非表示/違反報告)
架純 - ごめんなさい。完結です。本当に更新されるのが楽しみな作品でした!最後まで読むことができて幸せでした。 (2020年5月11日 23時) (レス) id: 5bc4c38947 (このIDを非表示/違反報告)
架純 - 間欠、お疲れ様です。惹かれる、素敵な作品を読ませてくださり、ありがとうございました! (2020年5月11日 23時) (レス) id: 5bc4c38947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 舞子さん» 舞子さんコメントありがとうございます。もう、その様に言って頂けて嬉しく有難い計りでございます。更新中々出来ずでお待たせしてしまいすみませんでした。私もまた彼らを描けたらと思っております。最後までお読み頂きありがとうございました。 (2020年5月11日 3時) (レス) id: 53c331a9e9 (このIDを非表示/違反報告)
舞子(プロフ) - 葵さん、素敵な作品をありがとうございました。偽物彼女の世界観に浸れた日々はとても幸せでした。ユンギくんの気持ちが最後に切なく描かれて涙が出ました。またどこかで彼らに会えたら嬉しいです。お疲れ様でした (2020年5月11日 3時) (レス) id: acc8d9f98e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2020年2月10日 2時