検索窓
今日:11 hit、昨日:10 hit、合計:169,227 hit

現実 ページ18

.




ソクジン先輩との偽りデートから何週間か経った。
私の通学バックにはあのハムスターのぬいぐるみが着いている






 
YG「うわぁ、ぶさかわ」

そう言ってハムスターのぬいぐるみの頰の辺りを乱暴に意地悪な顔して引っ張るユンギ





 




 






 
『ユンギ、絵具持ってない?』


YG「絵具?持ってる訳ないじゃん。」
今だにハムスターのぬいぐるみで戯れながらそう返事をしたユンギ。


あぁ、そうか。ユンギは選択授業、音楽だった。





 





『ユンギ猫みたいね』


YG「ふっ。あれ、ジニヒョン確か選択授業美術じゃ無かった?」
そんなユンギの言葉にはっとする。







そうだ、ソクジン先輩美術だ。

『ちょっと、借りに行ってくる』
未だにハムスターと戯れているユンギにそう呟いてソクジン先輩の教室へと向かった私





 


 


 
 

 

 



でも、直ぐに後悔した。

彼の教室に着くなり、ドアから先輩を探すと見つけた彼の姿。




でもその隣には彼女、ソア先輩が居て

楽しそうにお喋りをしていて…ソア先輩を見つめるソクジン先輩の瞳、表情は今まで見た事の無い
私には向けられた事が無い、特別な表情をしていて





 
私は声を掛けること無く、元来た道を歩いた。




 




 

 

 


 


私は何をしていたんだろう

デートをして浮かれていた、所詮私は偽物。
ソクジン先輩の都合の良いおもちゃなのに

彼の言葉や態度に踊らされて




 


『期待して勘違いして、本当馬鹿。』



 



 

そんな私の小さな小さな呟きは人が行き来する長い廊下に消えていって

なんとも言えない気持ち悪さだけが胸の中に取り残された。




.

ひとつした→←偽物だとしても、



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (353 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
725人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ソクジン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 架純さん» コメントありがとうございます。返信だいぶ遅くなってしまい申し訳ありません!そう言って頂けて嬉しい計りです…最後までありがとうございました。 (2020年6月7日 19時) (レス) id: 7e4da3a66e (このIDを非表示/違反報告)
架純 - ごめんなさい。完結です。本当に更新されるのが楽しみな作品でした!最後まで読むことができて幸せでした。 (2020年5月11日 23時) (レス) id: 5bc4c38947 (このIDを非表示/違反報告)
架純 - 間欠、お疲れ様です。惹かれる、素敵な作品を読ませてくださり、ありがとうございました! (2020年5月11日 23時) (レス) id: 5bc4c38947 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 舞子さん» 舞子さんコメントありがとうございます。もう、その様に言って頂けて嬉しく有難い計りでございます。更新中々出来ずでお待たせしてしまいすみませんでした。私もまた彼らを描けたらと思っております。最後までお読み頂きありがとうございました。 (2020年5月11日 3時) (レス) id: 53c331a9e9 (このIDを非表示/違反報告)
舞子(プロフ) - 葵さん、素敵な作品をありがとうございました。偽物彼女の世界観に浸れた日々はとても幸せでした。ユンギくんの気持ちが最後に切なく描かれて涙が出ました。またどこかで彼らに会えたら嬉しいです。お疲れ様でした (2020年5月11日 3時) (レス) id: acc8d9f98e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年2月10日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。