やらかし ページ14
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『うわぁ…凄い人の数』
休日のアウトレットは混んで居て周りは家族やカップルや友達同士で来ている人達で溢れかえっている。
JN「何か見たい物とかある?」
『んー、オッパが見たい物観ましょ」
そう答えると分かったと、笑って少し前を歩くソクジン先輩の背中を一歩下がって追いかける。
側から見たら私達はどんなカップルに見えるだろうか
初々しいカップルかな?
そんな事を思いながら歩いて居ると、ふと瞳の横に子犬が映り視線をそちらに向ければ、飼い主は買い物中なのか店の外の柱にリードを繋がれ座っている子犬。
ぱちっと私と視線が合うと尻尾をチラチラと凄い速さで降り出すから、思わず近付いてしゃがみ込み、柔らかな頭をそっと撫でるともっと撫でろと言わんばかりに擦り寄ってきた。
『そんな懐っこいと、連れてかれちゃうよ』
可愛いなぁ…なんて思いながら夢中して相手をしていると
「A!!!」 凄い大きな声で名前を呼ばれて心臓が跳ね上がる
すぐさま視線を向ければ、少し怒った様な焦った様な顔をしたソクジン先輩が立っていた。
『オッパ…どうしたんですか?』
JN「どうしたもこうも、後ろ向いたらAが居ないから」
『あ、ごめんなさい。ついついこの子が可愛いくて』
JN「もー…誘拐されたのかとか変な事考えちゃったよ。」
ふぅと息を吐いた先輩に、いやいやこの歳と見た目で誘拐だなんてと思いながら見つめていると
腕を優しく掴まれて立たされ、ソクジン先輩によって恋人繋ぎにされた私達の手。
『オッパ、もう離れないので手を離して下さい。』
JN「やだ。だってA絶対また何処かにフラフラ行くもん、ただでさえ人が多いんだから。」
JN「はぐれない様に、ずっと離さないから。」
そう言ってギュッと手の力を強くして歩き出す先輩の背中を見つめながら
子犬に気をとられた数秒前の自分を恨んだ。
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葵(プロフ) - 架純さん» コメントありがとうございます。返信だいぶ遅くなってしまい申し訳ありません!そう言って頂けて嬉しい計りです…最後までありがとうございました。 (2020年6月7日 19時) (レス) id: 7e4da3a66e (このIDを非表示/違反報告)
架純 - ごめんなさい。完結です。本当に更新されるのが楽しみな作品でした!最後まで読むことができて幸せでした。 (2020年5月11日 23時) (レス) id: 5bc4c38947 (このIDを非表示/違反報告)
架純 - 間欠、お疲れ様です。惹かれる、素敵な作品を読ませてくださり、ありがとうございました! (2020年5月11日 23時) (レス) id: 5bc4c38947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 舞子さん» 舞子さんコメントありがとうございます。もう、その様に言って頂けて嬉しく有難い計りでございます。更新中々出来ずでお待たせしてしまいすみませんでした。私もまた彼らを描けたらと思っております。最後までお読み頂きありがとうございました。 (2020年5月11日 3時) (レス) id: 53c331a9e9 (このIDを非表示/違反報告)
舞子(プロフ) - 葵さん、素敵な作品をありがとうございました。偽物彼女の世界観に浸れた日々はとても幸せでした。ユンギくんの気持ちが最後に切なく描かれて涙が出ました。またどこかで彼らに会えたら嬉しいです。お疲れ様でした (2020年5月11日 3時) (レス) id: acc8d9f98e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2020年2月10日 2時