優しさかずるさか ページ13
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「アウトレットに行こうか」そんなソクジン先輩の言葉に頷き電車に乗った。
ゆらゆらと揺れる電車の中、周りを見て思う。やっぱり先輩は異常じゃ無い程にかっこいいんだって
私の隣でつり革を掴み外を眺めているソクジン先輩、
ただ外を眺めているだけなのに、どうしてこうも絵になってしまうのか
周りの女子は勿論、男子からも視線を集めていて…そんな彼の隣に居るのがほんの少し申し訳無い。
『先輩』
JN「こら、オッパでしょ?なに?」
『後、どれくらいで着きますか?』
JN「30分位かな。疲れた?」
『いえ、全然』
疲れてなんていない。ただ、この申し訳ない気持ちに後、どれ位浸らなければいけないのか知りたかっただけ。
ボーっと窓越しに流れる景色を観ているとツンツンと肩を突かれた。視線を向ければソクジン先輩がイヤホンを片方差し出していて
JN「半分こ、しない?」
そう言って優しく微笑んだ。
『ありがとうございます。』
お礼を言ってイヤホンを受け取り右耳に押し込めば流れてくる音楽
『先輩、これ…』
思わずそう漏らすと、先輩は少し口角を上げた
イヤホンから流れてくる音楽は私の好きなアーティストの曲。私と先輩の音楽の好みは違うのにね、
それにさっきから少しだけ私の方に頭を傾けてるのも、
ちょこっと足を開いて膝を曲げて可笑しな立ち方をしているのも
身長がソクジン先輩より小さい私が音楽を聴きやすい様に…イヤホンが先輩の方に引っ張られない様にする為………だったりして
『…本当、ずるい人』
そんな私の小さな呟きはきっとソクジン先輩には届いていない。
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葵(プロフ) - 架純さん» コメントありがとうございます。返信だいぶ遅くなってしまい申し訳ありません!そう言って頂けて嬉しい計りです…最後までありがとうございました。 (2020年6月7日 19時) (レス) id: 7e4da3a66e (このIDを非表示/違反報告)
架純 - ごめんなさい。完結です。本当に更新されるのが楽しみな作品でした!最後まで読むことができて幸せでした。 (2020年5月11日 23時) (レス) id: 5bc4c38947 (このIDを非表示/違反報告)
架純 - 間欠、お疲れ様です。惹かれる、素敵な作品を読ませてくださり、ありがとうございました! (2020年5月11日 23時) (レス) id: 5bc4c38947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 舞子さん» 舞子さんコメントありがとうございます。もう、その様に言って頂けて嬉しく有難い計りでございます。更新中々出来ずでお待たせしてしまいすみませんでした。私もまた彼らを描けたらと思っております。最後までお読み頂きありがとうございました。 (2020年5月11日 3時) (レス) id: 53c331a9e9 (このIDを非表示/違反報告)
舞子(プロフ) - 葵さん、素敵な作品をありがとうございました。偽物彼女の世界観に浸れた日々はとても幸せでした。ユンギくんの気持ちが最後に切なく描かれて涙が出ました。またどこかで彼らに会えたら嬉しいです。お疲れ様でした (2020年5月11日 3時) (レス) id: acc8d9f98e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2020年2月10日 2時