偽物彼女

自由人は嫌い ページ11

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日を追う毎に胸の苦しさが増す様になって来て

それを必死に自分の胸の奥に押し込み知らない振りをする。




　
気付けばいつこの関係が終わりを告げるのかとふとした瞬間、常に考える様にまでなって来ていて

　



JN「明日、暇？」

そんな先輩の声にはっと、我にかえれば
くっつきそうでくっつかないそんないつも通りの距離を保ち、私と小幅を合わせるソクジン先輩がじっと私を見ていた。





　

　



　
『…明日って、土曜日ですか？』


JN「そう、土曜日」



『特に予定はありませんけど、』







JN「じゃあさ デート しようか。」



『…は？』


　


意味が分からない。何故偽恋人を演じている私達が休日までわざわざ偽恋人を演じなければいけないのか


本当にソクジン先輩は何を考えているのか分からないと、チラッと隣を見ると
　


ニッコリ微笑んでいた。





　


JN「僕らこんな関係になって1年は過ぎたんだよ？幾ら偽物って言っても休日に2人で遊んだ事無いなんて可笑しく無い？」








『偽物なんで可笑しく無いです。』



JN「じゃあ決まりね。明日10時に家まで迎えに行く」



『いや、あの先輩


JN「拒否権無いから！！また明日ー！！！」



　




一切私の意見を無視して、手をぶんぶん振りながら笑顔で走り去って行くソクジン先輩。


　
　

　


　




　




なんだあれ、



『…とことん振り回す…自由人め。』



小さくそう呟くと、
私は足元の小石をコツンと蹴飛ばした。

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違う朝→←前からずっと

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