綺麗 ページ2
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JN「…A、聞いてる?」
ソクジン先輩のそんな声が耳に響いて過去に行っていた自分の意識が元に戻る。なんの話をしていたんだろう、なんてソクジン先輩の顔を見つめると呆れ顔で彼は笑った。
JN「聞いてなかったね。」
『…はい』
JN「何を考えていたの?」
私達以外誰もいないこの教室の中、あの時と同じ様に窓から差し込むオレンジ色の夕陽の光を浴びながら頬杖を付きそう言ったソクジン先輩。
そんな彼はあの時と同じでとても綺麗だった。
『オレンジに染まるオッパがとても綺麗であの時を思い出していたんです。』
そう答えると一瞬目を大きくしたかと思えばクスッと小さく笑う彼に
何が面白いのか、ちっともわからない私。
JN「そろそろ帰ろうか」
そう言って立ち上がるソクジン先輩に続き私も立ち上がればスッと目の前に出された私より大きな手のひら。そんな手のひらを何秒か見つめた後、ソクジン先輩を見上げれば ん?と、首を傾げた。
『ん?じゃないですよ。何度も言いますが二人きりの時は恋人ではありません。』
そう私が呟くと、ヒャヒャヒャと顔に似合わない可笑しな笑い声を挙げながら「本当Aはつれないな」なんて呟いた彼に苛立つ
『何が面白いんですか』
JN「ん?、いや何も変わらないなと思って、出会った頃から。」
『それが望みでしょう?先輩』
JN「そうだね。…やっぱりAに頼んで正解だったよ」
バナナウユ代は馬鹿にならないけど、なんて笑うソクジン先輩
そんな先輩の横顔はやっぱり綺麗だった。
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葵(プロフ) - 架純さん» コメントありがとうございます。返信だいぶ遅くなってしまい申し訳ありません!そう言って頂けて嬉しい計りです…最後までありがとうございました。 (2020年6月7日 19時) (レス) id: 7e4da3a66e (このIDを非表示/違反報告)
架純 - ごめんなさい。完結です。本当に更新されるのが楽しみな作品でした!最後まで読むことができて幸せでした。 (2020年5月11日 23時) (レス) id: 5bc4c38947 (このIDを非表示/違反報告)
架純 - 間欠、お疲れ様です。惹かれる、素敵な作品を読ませてくださり、ありがとうございました! (2020年5月11日 23時) (レス) id: 5bc4c38947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 舞子さん» 舞子さんコメントありがとうございます。もう、その様に言って頂けて嬉しく有難い計りでございます。更新中々出来ずでお待たせしてしまいすみませんでした。私もまた彼らを描けたらと思っております。最後までお読み頂きありがとうございました。 (2020年5月11日 3時) (レス) id: 53c331a9e9 (このIDを非表示/違反報告)
舞子(プロフ) - 葵さん、素敵な作品をありがとうございました。偽物彼女の世界観に浸れた日々はとても幸せでした。ユンギくんの気持ちが最後に切なく描かれて涙が出ました。またどこかで彼らに会えたら嬉しいです。お疲れ様でした (2020年5月11日 3時) (レス) id: acc8d9f98e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2020年2月10日 2時