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YG「…緊張するか?」

そんな問い掛けに小さく頷くとユンギさんは無言で私の頭をポンポンと撫でた

YG「初日だ…力入れ過ぎると持たない。」

『…はい。』





ジミンくんと心が繋がった日、私を抱き締めてスヤスヤと眠るジミンくんの腕からそっと抜け出し家を出てから今日で3日目

私はあの店に居る。


 

ソクジンさんジョングクくんに連れられてこの店に来て全てを知ったあの日、
私はユンギさんにあるお願いをした


ー…ジミンくんを辞めさせて下さいー

−私が働きます……だから、ジミンくんを辞めさせて下さいー

ユンギさんは時間をくれと言った、でも
「…夏休み初日から雇ってやる」そう承諾してくれた。




 

元々働く筈だった私、そんな私に

ユンギさんは淡々と指示を、ジョングクくんは嬉しそう、でも…ソクジンさんとナムジュンさんは複雑な表情をしていた。

そんな2人に違和感を持ちつつも、研修2日目に
…ナムジュンさんが教えてくれた
ジミンくんは働き初め、5ヶ月目から今の今までずっと店内で指名数もリピート率も売上も1位だったと


それを聞いて、あぁだからだと納得した。

この店を支え皆んなからの信頼も厚かったジミンくん… そんなジミンくんを辞めさせ変わりに入って来たのがこんな私
だから納得いかないんだなと、







YG「客は後10分後にこの部屋に入って来る。…2日間練習した笑顔意識しろ」


『…はい』

YG「じゃあ、頑張れよ」
そう呟いて部屋を出て行ったユンギさん。



ユンギさんが出て行った途端、静けさを異常に感じる私しか居ない小さな室内は
ジミンくんが最近まで働いていた部屋であり、今日から私が働く部屋だ



うっすら落ち着いたアロマの香りが漂うこの部屋
壁は真っ黒で薄いオレンジ色の電気によって室内がぼんやり照らされている。
ベッドは真っ白で…ゆっくりと腰を下ろすと

なんとも言えない気持ちになり少しだけ息が苦しくなった。



 



ジミンくんはこんな薄暗い部屋で何十人もの相手をして来たんだ…
必死に自分の感情を殺して…笑顔を貼り付けて
全て私を守る為…




それに気付かずにジミンくんに恐怖心を抱き呑気に生活をしていた自分が憎くて仕方が無い。


私はどうなっても良い
もう、ジミンくんに迷惑を掛けない
自分の事は自分で解決するんだ。

 
それに…
最後にあんなに幸せな時間をジミンくんと過ごせた

暖かくて優しくて幸せで一杯だった。


だから、もう大丈夫



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設定タグ:bts , 防弾少年団 , ジミン   
作品ジャンル:恋愛
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てこのてこん(プロフ) - 素晴らしいです。上からみたいになってたら大変申し訳ないのですが、本当に凄いです。 (2023年4月5日 21時) (レス) @page50 id: 46c510bf24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき(プロフ) - 今まで私が読んできた作品の中で一番感動した作品です!!!これからこれ以上の作品に出会えるのか、、、、笑笑また一から読み返してきます!!!!葵さん好き!!!!! (2022年2月5日 21時) (レス) @page50 id: 59021a9541 (このIDを非表示/違反報告)
- 最初ジミン最低だと思った私をどうぞ殴ってくださいwすごく面白かったです! (2020年8月30日 18時) (レス) id: 2ba33df001 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 塩飴さん» 塩飴さんこちらにもコメント大変ありがとうございます!思っていたよりもだいぶ長編になってしまって…色々と不安もあったので、この様な感想を頂けて嬉しさと安心で一杯になっています(;_;)本当にありがとうございます! (2020年8月1日 17時) (レス) id: 7e4da3a66e (このIDを非表示/違反報告)
塩飴 - キュンキュンしてました...(ピョンテ)ジミンクズやんけって思ってたんですけど途中から涙止まらなくて...ホソクテテアインナムジングクユンギに両親...すごく愛に包まれてますね。所々キュンキュンして、ハラハラして、面白かった。ドラマ化して欲しいです笑最高でした! (2020年7月24日 1時) (レス) id: 01cc0b77a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年11月1日 11時

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