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この日ジミンくんはバイトに行かずにずっと側に居てくれて、いつの間にか眠ってしまった私が起きた頃には家に居なかった。
『…バイト…だよね』
そうポツリと呟くと酷く胸がもやもやとして
昨日までの頭痛や身体の怠さ、微熱も無くなった私は着替えや軽い家事を終わらせると
ある場所に向かった
目的地の手前、
一本道の前に立つと酷く身体が強張った
駅裏の無法地帯と呼ばれる一本道、…あの男が居た、ジミンくんが助けてくれた道
昼間だからだろう、この間より明るく人も少ない…でも、それでも座り込んでいる人や可笑しな人は所々に居て……可笑しな匂いも微かに漂っていた
バクバクと凄い速さと勢いで心臓が脈を打つ中
ぎゅっと拳を握って
『…ここを抜けないと…ジミンくんを知る事は…ずっと出来ないんだから』そう呟いて、真っ直ぐにただ出口だけを見つめて一本道に足を踏み入れた
『…っ、はぁ』
何とか道を抜けるとぐっと肩の力が抜けて膝や身体がガクガクと震え
ふぅっと息を何度か吐くと何とか落ち着いて、あの黒い建物に視線を向ける
相変わらず黒美やかで…異様な、周りの景色とは不釣り合いな雰囲気を出している建物
ゆっくりと足を向けて建物に近付くと、微かに身体に伝わる中からの振動
…本当にここにジミンくんが居るのかは分からない、でも絶対にここに居ると何故か確信を持っている自分
入り口から入るしか無いよね…、何て聞けば良いかな？居ないって言われたら謝って…、
そんな事をぶつぶつ頭の中で考えながら目の前の建物を見上げて居ると
ードンッ
『わぁっ！！…』
いきなり凄い衝撃が身体の右側に走った。尻もちを付きそうになるも何とか耐えて、びっくりした表情のまま、視線を衝撃を受けた場所に向けると
女の人が尻もちを着いていた。
…あれ、この人…何処かで、なんて頭の中で呟きながら
『…あの…大丈夫ですか？』
そう手をその人に差し伸べると
「っ…たく！！ちゃんと前みて歩き……え」
私の顔を見るなり目を大きく開き言葉を失ったその人はやっぱり何処かで見た気がして
必死に思い出そうと頭の中をぐるぐると回していると
「A…？」
目の前のその人がそう呟いた
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葵(プロフ) - ひかさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて安心してます^ ^ありがとうございます！ (2019年10月18日 2時) (
レス) id: 1fb30686c6 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - Pちゃん（）さん» いつもコメントありがとうございます！嬉しいお言葉ありがたいです(;_;)！ (2019年10月18日 2時) (レス) id: 1fb30686c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひか(プロフ) - Sほそく…好きです…！！ (2019年10月7日 18時) (レス) id: 63030a26f2 (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん（）(プロフ) - この小説大好き！ドキドキが止まらない！ (2019年10月4日 17時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて安心してます…嬉しいです！！ありがとうございます！頑張ります！ (2019年9月26日 23時) (レス) id: 1fb30686c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作成日時：2019年9月13日 0時
