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身体の動きが止まると同時に何故かほんの少し早くなる心臓の脈と、頭から引いて行く血の気に視界がクラクラとした。…何で私こんなに動揺してるんだろう。力を抜いたら倒れてしまいそうな感覚になり、ぎゅっと拳に力を入れて食い入る様にただただホソク先輩の背中をジッと見つめ続ける
「嬉しい…、あのやっぱり私、振られてもジミンくんが好きです」隣から聞こえて来る女の子の小さなそんな呟きに…何故か凄く胸がざわざわし始めて、…何でこんな変な気持ちになるんだろう…なんか凄く…気持ち悪い…、そう頭の中で呟いていると
JM「ははっ、ありがとう」
隣の少し奥の方から私の耳に届く優しいジミンくんのそんな声。その瞬間ふわっとしたジミンくんの笑顔が頭の中に浮かび、ぎゅっと胸が締め付けられた
…可笑しい、何だろうこの感覚…凄く嫌だ。もう2人の会話を聞きたくない…、そう思った
でも何故か身体は言う事を聞いてくれなくて、ジーっとホソク先輩を見つめながらも意識は完全に隣の2人に向いていて…私は2人の会話に耳を澄まし続けた
「…やっぱり私じゃ駄目ですかね?ごめんなさい、しつこいのは分かってます。ただ諦められなくて、」
JM「………ごめんね。返事した時も言ったと思うけど…今、僕さ、誰かと付き合うとかそれどころじゃ無いんだよね」
「………それどころじゃ無いって生徒会とか勉強とかですか?……私ジミンくんを支える自信あります。」
JM「んーん、……生徒会とか勉強もたしかに大変だけどそれは違うんだ。」
「じゃあ何ですか?」
そんな女の子の問い掛けに、ホソク先輩の背中を見つめならがら心の中で、…バイト……塾、じゃ無いかな…なんて呟いた。
でもジミンくんの答えは私の考えとは遥かに違った
JM「ふふっ……………………家で飼ってる子のお世話。」
…え?
酷く優しい声でそう答えたジミンくんに私の頭の思考が止まった
…今、な、んて……?
そう頭の中でジミンくんに呟きながら思わず隣に顔を向けると
少し離れた所…女の子の向こう側に立っているジミンくん。そんなジミンくんの視線が私を捉え…ジッと私を見つめたまま、ゆっくりと、口角を上げた。
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葵(プロフ) - ひかさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて安心してます^ ^ありがとうございます! (2019年10月18日 2時) (レス) id: 1fb30686c6 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - Pちゃん()さん» いつもコメントありがとうございます!嬉しいお言葉ありがたいです(;_;)! (2019年10月18日 2時) (レス) id: 1fb30686c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひか(プロフ) - Sほそく…好きです…!! (2019年10月7日 18時) (レス) id: 63030a26f2 (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - この小説大好き!ドキドキが止まらない! (2019年10月4日 17時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて安心してます…嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります! (2019年9月26日 23時) (レス) id: 1fb30686c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2019年9月13日 0時