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ふんわりと頭を撫でられる感覚に重たい瞼を開けると、私の髪を撫でながら優しく微笑み
JM「おはよう」
そう呟くジミンくんが私の瞳に映った。
あぁ、私また意識を飛ばして…そのまま眠ってしまったんだ…頭の中でそんな事を呟いて居ると
JM「クマ…濃くなったね。」
そう私の目の下をなぞるように触りながら口角を上げたジミンくんにゾクッとした
熱がある中私を抱いたあの日から…ジミンくんは毎日私を抱く様になった。
少し前まで朝6時頃に帰って来ていたジミンくんは今では夜中の3時には帰って来る様になった。そして帰って来るなりそのまま私の部屋に来て寝ている私を起こして……私が意識を手放すまで解放してくれない。
そんな日々から出来た私の目の下のクマ、…そんなクマを見るたびジミンくんは今みたいに満足そうに微笑む。
JM「そろそろ服着な?学校遅れない様にね?」
そう優しく呟いて部屋を出て行ったジミンくん、私はジミンくんが出て行ったドアをボーっと見つめた
変わった事は他にもある……、それはジミンくんの私に対する態度だ。少し前まではまるで空気の様に扱われて居た私…でも最近は話掛けると答えてくれる…それに毎回流しに無残な姿で捨てられていたご飯、それも食べてくれる様になった。
ただ、「お前なんか大嫌い」この言葉は、今でも毎日言われるのは変わらない。
でも、氷の様に冷たく刺す様な瞳を向けられる事も無くなった。手首をぎゅっと折れてしまいそうな勢いの力で握られる事も無い、…代わり、前までなら絶対に考えられない様なふんわりとした雰囲気で私を優しく包み込む。勿論、それは行為の時もで……その雰囲気や今のジミンくんに私は安堵してしまっている
前の様に完全無視、ご飯には一切手を付けて貰えない、口を開けば冷たく鋭い瞳と雰囲気で拒絶させる…そんな日々より今の方が私にとっては何倍も良くて…だから毎晩私の部屋に来るジミンくんを拒絶する事も拒絶しようとも、今の私には考えられなかった
でも、そんな私でも…私とジミンくんの、こんな関係が可笑しく歪んでいる事は充分理解していて…それでもジミンくんを拒絶出来ない私は、ホソク先輩との彼女彼氏と言う名の関係を終わりにしようと考えていた
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葵(プロフ) - ひかさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて安心してます^ ^ありがとうございます! (2019年10月18日 2時) (レス) id: 1fb30686c6 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - Pちゃん()さん» いつもコメントありがとうございます!嬉しいお言葉ありがたいです(;_;)! (2019年10月18日 2時) (レス) id: 1fb30686c6 (このIDを非表示/違反報告)
ひか(プロフ) - Sほそく…好きです…!! (2019年10月7日 18時) (レス) id: 63030a26f2 (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - この小説大好き!ドキドキが止まらない! (2019年10月4日 17時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて安心してます…嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります! (2019年9月26日 23時) (レス) id: 1fb30686c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2019年9月13日 0時