彼と私の秘密授業

20限目 ページ21

.

JK「あれ、ヌナ出掛けんの？」


「ぐぅたん！うん、ちょっと遊び行って来る」


JK「ふーん。休日は家でゴロゴロ派のヌナがね、珍しい。ナユンヌナ？」







「違う！……テヒョン！」


















TH「Aちゃんおはよ！」

「おはよテヒョン」

TH「なんかいつも制服だから私服って新鮮だね、可愛い！大きめシンプルTシャツ可愛い！」

そう笑顔で言われて照れる。
テヒョンもシンプルでかっこいいよ、心の中で彼に呟いておく。














昨日いきなり決まった休日授業、テヒョンがたまには、休日にデートしようよ！デート授業！なんて言い出して急遽決まった。
電車で二駅乗り継いで着いたのは映画館。





















TH「何観たい？」

映画館に入るやいなや、何個もあるポスターを観てそう言った彼に目が点になる。








「へ？テヒョン観たいのがあるから映画観に行こうって言ったんじゃないの？」


TH「うーん、でも授業だから！」


「はい！？」


TH「ほら、俺を彼氏だと思ってこれ観たいって言ってみな！」

意味がわからない！そう思い彼を見つめるも、ほれほれとポスターを指差すだけで、どうやら本当に私が決めなきゃいけないらしい。


















世のカップルの女性は初めての映画デートで何を観たいと言うんだろう……やっぱり恋愛？恋愛なのかな？…ソヒョン先輩なら恋愛？あぁ、直ぐにソヒョン先輩出すの辞めたい！！と、顔を振ると、ん？と優しく私を見る隣のテヒョン。


















どーしよ…ぶっちゃけあれ、観たい。…でもあれ言ったら流石に引かれるんじゃ無いだろうか…やっぱり恋愛にしとくか…いや、でも


TH「決まった？」


「う……あの、はじから二つ目の恋愛…」


TH「あれ？オッケー！じゃあチケット買って来るから待ってて！」

そう言ってチケット販売の列に歩いて行くテヒョン。















どうしよう…ぶっちゃけ恋愛映画はどうでも良くてあれ観たい観たい！でも……ああ！いいやもうテヒョンに引かれても！！


















「テヒョン！！」


そう叫ぶと、ん？っと振り返った彼に駆け寄り











「あのね…引かないで？…私…ゴ、、ゴジラ観たい。」




そう勇気を持って伝えると目を大きくして










TH「まじ？俺も実はゴジラ観たかった！！！」








そう言ったテヒョンに、あぁ授業だけど…彼氏がテヒョンで良かったと心から思った。



.

21限目→←19限目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す