9本目 ページ9
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私がそう言うと
ユンギさんはじっと少しの間
タオルとアイスを見つめて
ゆっくり手を伸ばし
さんきゅっと小さく呟き受け取った。
昨日と同じ位置に椅子を置き
タオルを首に掛けて
座ってアイスを食べ始めたユンギさん。
「、ユンギさん高校生ですか？」
少し緊張しながら私は
ユンギさんに聞いた。
YG「そう、3年」
「あ、じゃあ、私の一つ上ですね」
私がそう呟くと、ユンギさんは
外を見つめていた視線を私に向けた
無気力な顔
でも何だか真っ直ぐな瞳に
吸い込まれそうになる
YG「2年生なんか。」
「はい、先輩宜しくお願いします。」
そう私が言うと、ふっと
薄く笑ったユンギさん。
YG「部活とかやってねーの？」
「帰宅部です。」
すぐに返事をした私に
即答だな、とユンギさんはまた
薄く笑った。
「ユンギさんは、何部なんですか？」
YG「バスケ部」
「あぁ、なるほど。だから全然日焼けしてないんですね！肌が真っ白で羨ましいです。」
そう呟いた私を何故かポカーンと
見つめるユンギさん。
なんて、アホヅラなんだろう。
口が少し空いて、
まるで
「介護施設のお爺ちゃんみたい。」
そう呟きハッとする。
思わず言ってしまった。
口を両手で塞ぎ下を向く。
何も言わず、黙ったままのユンギさん。
やばい…絶対怒ってる…。
沈黙するユンギさんに謝ろうと
顔を上げユンギさんを観ると
下を向き肩が小刻みに震えていた。
「ご、ごめんなさい！私、思った事すぐ口に出ちゃうんです！」
そう私が勢い良く言うと
ユンギさんがゆっくり顔を上げた。
「、え、」
思わずそんな言葉が私の口から出た。
怒ってると思った
ユンギさんは笑っていて
歯茎と白い歯が良く見えて
なんとも優しい太陽みたいな笑顔で
カッカッカッカッと声なのか
息なのか分からない音を出して
笑っていた。
笑っていた事にびっくりした、
けど、無気力な表情からは
想像付かない
温かい笑顔に私はもっとびっくりし、
凄く胸がぎゅーっとして
心臓がドキドキと高鳴っていた。
ユンギさんの笑顔もっと観てたい。
今だに笑っているユンギさんを
茫然と見つめながら
私は、そんな事を思った。
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チェヨン - 割りと気になる、あの味(∞∵∞)/ (2020年11月11日 2時) (
レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 明さん» コメントありがとうございます！青春を感じて頂けてたらと思い描いていたので嬉しい限りです(;_;)！是非読み返して下さい！笑。最後まで読んで頂きありがとうございました^_^ (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - みほさん» コメントありがとうございます！素晴らしい作品だなんて…そう言って頂けて有難いばかりです(;_;)また読み返したいだなんてありがとうございます(*´-`)亀更新がちですが頑張ります！最後まで読んで頂きありがとうございました^ ^ (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます！ドキドキして頂けて良かったです(*´-`)ホッコリ作品が作りたかったので、そう言って頂けてとても嬉しいです^ ^！最後まで読んで頂きありがとうございました！ (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - コットンさん» コメントありがとうございます！そう言って頂き嬉しい限りです(;_;)最後まで読んで頂きありがとうございました^_^ (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作成日時：2018年7月17日 2時
