日輪笑顔

47本目 ページ47

.













時間が過ぎるのは、早くて

















夏から秋になり

秋から冬になり


あっとゆーまに冬休みが来た。





























店の中のガラス戸から見える
外は、雪がパラパラと疎らに
静かに降っていて






夏とは、真逆でストーブをガンガン
高温にしている店の内側のガラス戸が
少し曇っている。























今日で今年が終わり明日から新年が始まる。





















ばぁちゃんは、
近所の飲み屋に友達と出かけ























隣の部屋からは、
コタツに入りトランプをやりながら
眠ってしまったのだろう

テヒョナとジミナの小さな寝息が
微かに聴こえる。





















少し前の自分なら

どうして年越しに店番なんか、

なんて思いながら
レジ裏のここに座って居ただろう。

















































時計を観ると19時半























いつもならとっくに店を閉めている
時間だけど今日だけは、違う。





















































今年は、忘れられない年になったな







そう頭の中で呟いた時

















































ーガラガラッ











































YG「Aいつものちょうだい」





























久しぶり聞いたその台詞と
声のトーンと彼の姿に
私の頰がみるみると緩む。





































そんな私を観ると彼は






























YG「ただいま。」









真冬の真っ暗な夜には















眩し過ぎる

日輪の様な笑顔を浮かべ






そう呟いた彼に


















「お帰りなさい、ユンギさん。」



















そう心からの笑顔で呟いた。











































end.









.

あとがき→←46本目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す