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ファーストミートもグクオッパへの小さなサプライズも終えた私とジミンオッパは


新郎新婦控え室で
今日の流れや、出席してくれる人達の席表が書いてある手元の資料を観ながら他愛も無い話をし、過ごしていました。


 

緩やかに穏やかに時間が刻々と過ぎて行く中
気付けば後30分後には受付が開きゲストさん達が会場入りする時間になっていました。

残す事は本番だけ。


 

「僕、トイレ行ってくるね。」

緊張からかさっきからソワソワとしていたジミンオッパはそう言って部屋を出て行きました。



 
普段ソワソワしているジミンオッパの姿を見た事など無い私にはそんなジミンオッパの姿は新鮮で、何故か可愛いく見えてしまい。
思わず頰を緩めながらその姿を見送り、手元の資料に視線を戻しました。



 
ジミンオッパとは対照的に私は
何故か落ち着いていました。

ゲストさんの名前と席を見つめながら。
あ、この人飲み会の時に酔っ払ってお喋りになってた人だ。
などと、思い出しながら微笑んで居た私。



そんな私に
その時は徐にやって来ました。



 






私1人のこの部屋に

コンコン。


と。ノック音が響き渡ったのはジミンオッパが部屋を出て行き割と直ぐの事です。




スタッフさんだと思った私は資料に視線を落としたままそのノック音に直ぐに返事をしました。


『はい。どうぞ。』




私の返事後。
背後で扉が開いた途端でした。




 

ゾワッと冷たい何かが背中を走り抜けました。



 

 



 

直感で分かってしまったのです。


今、私の背後に立って居るのは誰なのか。

この視線は誰の物なのか。



 
ここに居る筈の無い彼。
この直感を確かめる様に私はその人の名前を小さく呟きました。




『、…テヒョン、オッパ。』

 

自分で思って居たよりも震えて私の喉から出たその名前。

今にも震え出しそうになる身体を抑え、凄い速さで心臓が脈を打ち出したのを感じながらゆっくりと背後を振り返ると




 


 


「久しぶり。」



 

 

 

虚で何処か可笑しな瞳をした
テヒョンオッパが立って居ました。

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(プロフ) - rikurikurikuさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなり申し訳ありません。そう言ってもらえてとても嬉しく思います。完全素人です…言葉間違い、可笑しい部分もありますが、楽しんで頂けたら幸いです。 (2021年6月24日 13時) (レス) id: d19507b391 (このIDを非表示/違反報告)
rikurikuriku(プロフ) - 読んで鳥肌が立ちました…。こんなことは初めてです。どの作品も凄い!すごく引き込まれます。素人の方ではないですよね? (2021年6月20日 13時) (レス) id: a0f3b29227 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ヨバラズさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなり申し訳ありません。その様に言って頂けて有り難いばかりです、ありがとうございます!! (2020年7月9日 16時) (レス) id: 7e4da3a66e (このIDを非表示/違反報告)
ヨバラズ(プロフ) - 一気に読ませて頂きました!言葉一つ一つに飲み込まれるようでした。台詞の少なさがまた、恐怖心や切なさ、喪失感を煽っていてとても面白かったです! (2020年7月3日 1時) (レス) id: 287b2c606f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。お話楽しんで頂けて嬉しく安心しております!最後まで読んで頂きありがとうございました。また新作の方でお会い出来たら嬉しいです! (2020年6月6日 8時) (レス) id: 7e4da3a66e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月10日 23時

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