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次に目が覚めた頃には
カーテンからほんの少し覗く窓から見える景色は真っ暗になっていました。


そんなに寝てしまったのかと起き上がると
私は気付いたのです。


 


ソファで寝てしまった筈の私はベッドの上に移動していました。
そしておでこには冷えピタ、枕はいつも使っている物では無くアイス枕になっていました。
それに服装もドラックストアに行った時の物では無く、パジャマに変わっていたのです。



『やっぱり、夢じゃ無かった。』


あの時の感覚は夢では無く現実だったと、はっきり分かりました。
薬のおかげか、頭痛も身体の熱さや怠さも少し収まって居た私は。

ジミンオッパにお礼を言わなければと、部屋の扉から光が溢れているリビングに向かいましたが、何故かジミンオッパは居ませんでした。



ただ。
リビングのテーブルにはラップが掛かり、お皿に綺麗に盛り付けられたホットケーキが置いてありました。



 
 


見覚えがありました。
この綺麗に焼かれたホットケーキに。
彼がよく作ってくれたものだと。
頭の中呟いた瞬間

サッと背中を冷たい何かが走り抜けました。





*




「A!体調どう?大丈夫?」

『…うん。薬飲んで寝たらだいぶ
 ………良くなったよ。』

「良かった!!あ、でも、
 あんまり動き回ったら駄目だよ?
 家事とか僕が帰ったらやるから。ね?」


『………。』

「A?」




『……ジミンオッパ。
 一回会社からお家に
 帰って来たりしてないよね?』








「え?、してないけど…」
 


 


その後のジミンオッパとの電話での会話を
彼で頭の中が一杯になっていた私は良く覚えていません。



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(プロフ) - rikurikurikuさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなり申し訳ありません。そう言ってもらえてとても嬉しく思います。完全素人です…言葉間違い、可笑しい部分もありますが、楽しんで頂けたら幸いです。 (2021年6月24日 13時) (レス) id: d19507b391 (このIDを非表示/違反報告)
rikurikuriku(プロフ) - 読んで鳥肌が立ちました…。こんなことは初めてです。どの作品も凄い!すごく引き込まれます。素人の方ではないですよね? (2021年6月20日 13時) (レス) id: a0f3b29227 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ヨバラズさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなり申し訳ありません。その様に言って頂けて有り難いばかりです、ありがとうございます!! (2020年7月9日 16時) (レス) id: 7e4da3a66e (このIDを非表示/違反報告)
ヨバラズ(プロフ) - 一気に読ませて頂きました!言葉一つ一つに飲み込まれるようでした。台詞の少なさがまた、恐怖心や切なさ、喪失感を煽っていてとても面白かったです! (2020年7月3日 1時) (レス) id: 287b2c606f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。お話楽しんで頂けて嬉しく安心しております!最後まで読んで頂きありがとうございました。また新作の方でお会い出来たら嬉しいです! (2020年6月6日 8時) (レス) id: 7e4da3a66e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月10日 23時

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