家族のことが、大切だから (ページ50)

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１９５話ページ50

『…力みすぎ。堅さと柔らかさを兼ね備えて初めて剣は力を発揮するんだよ』

ｳｿｯﾌﾟ「息一つ乱れてない上に分析してたのか！？怖ぇぇよ！？どうなってるんだ！？」

ﾙﾌｨ「Aもめちゃくちゃ強いんだよなァ」

ﾙﾌｨ「っし！今日こそ勝つ！！絶対勝つ！！」

『ルールは？』

ﾙﾌｨ「いつも通りだ！」

『…わかった』

能力はありで地面に肩を着かせた方が勝ちというシンプルなルール。

蝶舞桜は邪魔になるため、端に置いておく。

ｴｰｽ「それじゃ、いくぞー！よーい…始め！」

ﾙﾌｨ「ゴムゴムの！！」

ガッ！

ガガッ！！

バン！

連続した打撃も全て躱せるものだった。

ドッ！

ﾙﾌｨ「くそっ」

ダンッ！！

そろそろ躱すのも飽きてきたため一気に踏み込んで足を引っかける。

ガッ！

グイッ！

ダン！！

そのまま足を払い、素早く肩を押せばルフィは簡単に倒れた。

ﾙﾌｨ「だぁっ！！くそぅ、また負けたァ。今日こそ勝てると思ったのに！」

『ちゃんと強くなってるみたいだね』

ｴｰｽ「俺もAにはほとんど勝てねぇんだ」

ﾋﾞﾋﾞ「Aさんって強いのね」

ビビさんに凄く驚いた表情をされた。

『それはどうも』

『…エース、そういえばいつまでこの船に滞在するの？』

ｴｰｽ「あァ、その事なんだがな」

ｴｰｽ「コイツらもユバに行くらしくてな」

『なるほど、着いていくのね』

ｴｰｽ「そういうことだ」

＿＿＿

ﾙﾌｨ「仲間が増えることを祝して乾杯！」

「「乾杯！！」」

ｴｰｽ「誰も仲間になるなんて言ってねぇよ」

ﾅﾐ「あぁ、気にしないで。この人たちいつも乾杯の口実を探してるだけだから」

『…どこも一緒なんだね』

ｴｰｽ「だな」

ｻﾝｼﾞ「白ひげ海賊団でもこんな感じなのか？」

ｴｰｽ「あぁ、毎日宴みたいなモンだな」

『ま、海賊だもんね』

ﾅﾐ「アンタも大変ね」

『ナミさんこそ、これだけ個性的なクルーが集まれば大変でしょう』

ﾅﾐ「そうねぇ。うるさいったらありゃしないわ」

『ふふ、頑張ってくださいとしか言えませんが慣れると楽しいですよ』

ﾅﾐ「まぁね」

ﾅﾐ「…そう言えばアンタ、どうしてお兄さんと一緒に居るの？」

どうして、とは経緯だろうか。

『…成り行きで白ひげ海賊団に所属してしまって』

ﾋﾞﾋﾞ「成り行き？」

『…白ひげ海賊団に奇襲を掛けたら捕まった挙げ句、有無を言わさず仲間にされまして』

ﾅﾐ「えっ？奇襲って…敵だったの！？」