家族のことが、大切だから (ページ47)

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１９２話ページ47

アラバスタの端に上陸したのは次の日の昼だった。

今は３日休息を取り、再び捜索を再開した所だ。

ジリジリ…

この乾燥と暑さはあまり得意ではない。

それより…エースは何処に行ったのだろうか。

先程までストライカーと並走していたが、突然二体の海王類に襲われた。

それも特大の個体であり、手分けして伸したは良いものの事が済んだときにはエースの姿は何処にもなかった。

…まさかはぐれるとは思わないじゃないか。

こんなことならビブルカードを貰っておけば良かった。

エースの姿を捜して街を練り歩く。

ドォォォン…！！

遠くで建物が壊れる音がした。

…エースが暴れてたら嫌だな。

土煙が上がっている場所へ向かうとそこはレストランだった。

壁が壊れている。

隣の家まで貫通している辺り、相当な力だったのだろう。

…何処に行ったのか。

少なくともここには居ないらしい。

レストランに用事は無かったため直ぐに出ることに。

「「うぉぉお！！」」

…通りが騒がしい。

何処かの海賊が暴れて海軍にでも追われているのだろうか。

巻き込まないでほしい。本当に。

しばらく捜索していると、街の外れから爆発音が聞こえてきた。

そちらを見ると、煙と炎の渦が上がっていた。

炎…。

…あぁ、エースあんなところに居たのか。

分かりやすくて助かるが、目立たないで欲しかった。

急いで音がした方向へ走ると、既にエースは居なかった。

相変わらず速いな。

…すん

エースの匂いが残っているから辿っていけば見つかるだろう。

＿＿＿

匂いは海に続いていた。

…人を置いて海に出るだろうか、普通。

面倒に思いながらもボードとセイルを用意してウィンドサーフィンで海に出る。

少し沖に出ると可愛らしい羊の船があった。

あの海賊旗は…。

エースの匂いも船の方からするし行ってみようか。

小さな海賊船の上にはエースの姿と、見慣れた麦わら帽子が見えた。

タンッ！！

『…やぁっと見つけたよ、エース』

ｴｰｽ「うわっ！？すまねぇA」

ﾙﾌｨ「誰だお前？」

どうやらルフィは私のことを認識していないらしい。

ｴｰｽ「…見覚えねぇか？」

ﾙﾌｨ「ん～…？どっかで見たような……」

しかめっ面で考える素振りを見せる。

ﾙﾌｨ「…ん～～…あぁ！？その留め具！！お前アルカか！？」

私が羽織っているコートの留め具は廃材を使ってルフィとエースが作ってくれた物だった。

『…正解』

ﾙﾌｨ「…お前…生きてたのか…！？！！」