家族のことが、大切だから (ページ42)

今日:56 hit、昨日:34 hit、合計:11,348 hit

１８７話ページ42

売店にはさまざまな商品が並んでいた。

その中から適当なパンを購入することに。

エースはというと、沢山の食べ物を抱えていた。

クロワッサン、あんパン、カレーパン、おにぎり、パスタ…

まぁ数えだしたらキリがないくらい大量に。

だが、今回は流石に自分で代金を払うらしい。

「ありがとうございましたー」

『大量に買ったね。全部今食べるの？』

ｴｰｽ「あぁ、そのつもりだ」

この旅はどのぐらいの長さになるのだろうか。

そこそこの大金を所持してはいるが、これだけ食費が掛かるとなると道中少し働いておいた方が良いかもしれない。

ｴｰｽ「ほうあ、いおうきいはなはにひいあうはあいあ」

口の中がパンパンになるほど食べ物を頬張りながら話してきたため定かではないが、昨日聞いた話の中に気になる話があったらしい。

『…そうなの？…食べ物飲み込んでから話そうね』

ｴｰｽ「んぐ、悪ぃ悪ぃ」

ｴｰｽ「…ここから少し離れたところにはなるが、ネップウ島周辺で白ひげ海賊団が暴れてるっつー話があったんだ」

ネップウ島は新世界前半の小さな島だ。

しかし今頃皆はパンクハザードの辺りに居るはずだ。

となるとデマか白ひげを騙る阿呆が出たか。

今回は後者かな。

『…じゃあ、この島での聞き込みが終わったら今度はネップウ島に行く？』

ｴｰｽ「だな。こういう輩を放置しておくと後々面倒になる」

＿＿＿

バンバンッッ！！

ギィン！

メラメラッ！！

ドカッ！！

只今裏町にてチンピラ共と交戦中。

蝶舞桜を振るうには少々狭いため、右手にナイフ、左手には拳銃で応戦することに。

エースはというと、いつも通り派手な立ち回りで炎と拳でチンピラを薙ぎ倒している。

そもそも何故こんなことになっているのか。

それは遡ること１時間前。

＿＿＿

カランコロン…

ｴｰｽ「コイツを見てねぇか？」

「知らないねぇ」

「お前らはどうだ？」

「さぁな。それよりお前、火拳のエースだろ？」

「俺らの縄張りを嗅ぎ回ってるみてぇじゃねえか」

小さな飲食店で聞き込みをしていると、たまたまマフィア的な奴らと出会してしまった。

「海賊風情がいい気になってんなよ！！」

ドンッ！！

相手は酒が入っているらしく、こちらから煽るようなことはしていなくとも端から喧嘩腰である。

恐らく組織の中でも雑魚ではあるだろうが、如何せん数が多いのだ。