６０話 ページ12
ﾚｵﾅ「え！？滅茶苦茶最近じゃん」
ﾚｵﾅ「……三週間で53人斬ったの？」
『はは、まさか。人生の中のトータルだよ』
ﾚｵﾅ「もしそんなにハイペースで敵襲があるとしたらそんなところにAを行かせたくは無いな」
『…もしそうだったとしても大丈夫だよ』
オヤジを初めとして、隊長はもちろん、クルーも皆強いのだ。
『みんな強いから、助けてくれるんだもん』
『あぁ、もちろん助けられる一方にならないように毎日色んな所でお手伝いしてるけどね？』
ﾚｵﾅ「ははっ、そりゃ良いね」
ﾚｵﾅ「船に乗る前は何をしてたの？」
この話はマルコも興味があるらしく、こちらを見て話に耳を傾けている。
『船に乗る前はね、海をひとり旅してたの』
ﾚｵﾅ「えぇ…？見かけによらずタフだな」
『んふ、それが取り柄だもん』
ﾚｵﾅ「何のために旅してたんだ？」
『目的は特に無くてね。ただ、海が好きだったんだ』
『綺麗で、ちょっとおっかないけど。それでもやっぱり大好きだったの』
ﾚｵﾅ「へぇ。マルコ達と旅をして何か目標はできた？」
『んー、マルコを倒せるぐらい強くなりたい！とか？』
ﾚｵﾅ「あっはははは」
ﾏﾙｺ「とんだお転婆娘だねぃ」
ﾚｵﾅ「全くだ」
レオナさんまだ笑ってる。
大した目標は無いけど、私は家族を守れるぐらい強くなりたいと思う。
ﾚｵﾅ「はぁ〜〜っ。落ち着いた」
ﾚｵﾅ「それで、蝶舞桜は何でそんなに大切なんだ？」
『んーとね、恩人から預かってるの』
ﾚｵﾅ「恩人？」
『そう。まだちっちゃかった頃に助けてくれた人』
彼は元気にしているのだろうか。
会いたい。
ﾚｵﾅ「へぇ〜。この刀は業物だったりするの？」
『いや、そういう訳じゃないよ』
『……ただ、鍛えた人の腕は確かだね』
スラァァ……
キィィィン……
刀を抜いて刀身を見せる。
淡い紅色の刃は、光を受けると鋭く銀色の光を放つ。
これは、まるで彼の気高さを表しているようで。
ﾏﾙｺ「ほぉ、これまた変わった刀だねぃ」
ﾚｵﾅ「……え、待って滅茶苦茶長いな？」
刀身は128.86�僂如∧舛�25�僂世箸垢襪函帖帖�
『んー、そうだね。柄まで合わせると150�儖幣紊砲覆襪里�な』
『ぴったり身長ぐらいあるね』
ﾚｵﾅ「鞘を触ってるときはあんまり思わなかったが、長いんだね」
『そうだね』
私の背が低いと言いたいのか。
『普通、私の身長じゃ抜けないよ』
ﾚｵﾅ「……えぇ。扱えるの？」
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作者名：雨狼 | 作成日時：2024年1月8日 4時
