呪いの女王と云われた少女【呪術廻戦】

３４話 ページ37

呪霊「そいつは…！」

喋った！

五条「見学の虎杖悠仁くんと八雲Aさんで〜す」

虎杖「富士山！頭富士山！！」

いや、失礼だな

悟が湖面上に私達を降ろした

沈まない…

虎杖「なんで…俺たち沈まねぇの？」

虎杖「先生、俺十秒前まで高専に居たよね！？」

虎杖「どうなってんの？」

悟「ん〜、飛んだの〜」

あ、説明になってない

説明する気がない？

呪霊「なんだそのガキは盾か？」

五条「盾ぇ？いや、違う」

五条「言ったでしょ見学って」

五条「今この子達に色々教えてる最中でね」

五条「ま、君は気にせず戦ってよ」

呪霊「自ら足手まといを連れてくるとは愚かだな」

五条「あっははは大丈夫でしょ」

五条「だって君…弱いもん」

怒られるよ？

あ、呪霊が噴火した

呪霊「舐めるなよ"！小童が！」

怒ってる

呪霊「そのニヤけ面ごと飲み込んでくれるわ!!!」

うるさ…

これを弱いと言える悟はすごいな

バケモンだろ

五条「大丈夫」

五条「僕から離れないでね」

呪霊「領域展開」

突然、湖面が地面となりその地面はヒビ割れて溶岩が噴き出してきた

これが領域展開…

地獄絵図…

虎杖「なんだよこれ…！」

呪霊「蓋棺鉄囲山」

…ん？なんて？

五条「これが領域展開。術式を付与した生得領域を呪力で周囲に構築する」

五条「君たちが少年院で体験したのは術式の付与されていない未完成の領域だ。ちゃんとした領域なら一年全員死んでたよ」

いや怖…

五条「恵は分かってたんじゃないかな」

五条「領域を広げるのは滅茶苦茶呪力を消費するけど、それだけに利点もある」

五条「一つは、環境要因によるステータスの上昇」

虎杖「おお！」

五条「もう一つ」

そう言いながらこちらに向かってきた攻撃を無効化する

無効化っていうか砕けてるけど…

五条「領域内で発動した付与された術式は絶対当たる」

虎杖「絶対！？」

五条「ぜぇっったい！」

へぇ…呪力量上げなきゃだけど使えると便利だね

五条「でも安心して。対処法もいくつかある」

五条「今みたいに呪術で受けるか、これはあまりおすすめしないけど領域外に逃げる。大抵無理」

五条「そして…」

呪霊「貴様の無限とやらもより濃い領域で中和してしまえばわしの術も届くのだろう？」

五条「うん。当たるよ」

虎杖「ん？無限？」

五条「領域に対する最も有効な手段は、こっちも領域を展開する」

五条「同時に領域を展開されたとき、より洗練された術がその場を制すんだ」

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