呪いの女王と云われた少女【呪術廻戦】

３２話 ページ35

真希「交流会まで一月半。ボサボサしてんなよ」

真希「次、お前も長いの試してみろ」

伏黒「意外としっくり来ますね」

そこから色々な近接戦闘に使うものを練習した

真希「お前、思ったより呪具の扱い慣れてるな」

『そうですか？』

真希「嗚呼。そんだけ体術の基礎ができてりゃ私らから一本取るのも近いかもな」

『ありがとう御座います』
＿＿＿

パンダ「呪具の持ち運びか〜」

伏黒「得物で近接を補うのは賛成ですけど、術式上両手はぱっと開けられるようにしたいんです」

そっか、手で造形する速さが大切なのか

伏黒「刀とかも鞘に納めるロスがあるし」

伏黒「禅院先輩は２つ以上持ち歩くこととかザラですよね。どうしてるんですか？」

確かにそれは気になるな

真希「パンダにもたせてる」

伏黒「…。」

あぁ…多分また聞かなきゃよかったって思ってるな

パンダ「ものを出し入れできる呪霊を飼ってる術師もいるよな」

真希「それは無理だろ。レアだし、飼い馴らすのに時間もかかる」

真希「見つけたら私に教えろよ？」

パンダ「カルパス一年分」

なるほどね

そういうことも考えなきゃいけないのか

真希「そういえばA、さっき渡した得物どうした？」

『え？影に仕舞ってますよ』

伏黒「！どういうことだ？」

『どうって…こう？』

そう言って足元の影を触って手が中にのめり込むのを見せた

『ほら』

影から先程の得物を出した

『伏黒さんも影を媒体にしてるなら出来ることはできるはずですよ』

伏黒さんも影に手を当てると指先が影に入った

伏黒「先輩、なんとかなりそうです」

笑った！

伏黒さんも笑うんだ

いや、別に馬鹿にする意味ではないが

普段本当に笑わないからさ

実は私は千景に黙って小さい頃から影にものを隠していたのだ

学校の教科書とか…

忘れた！とかあったら人が居ないところで影から出していた

でも普通は前の日に鞄に入れるよ？

まさかあれが呪術だったとは…

今思えばびっくりだよ本当に

それをもとに、この間もやったように影の中を移動していたのだ

ただ、如何せん使い慣れていない

そのため、呪力を沢山消費してしまうのだ

練習しておこうかな…

あと、できることならもう少し移動速度を速めたいし、影から気配を探るだけじゃなく景色も確認できるようにしたいな

…今中途半端に頭を出すとかできないんだよね

全部入るか全部出るかの両極端で使い勝手が悪い

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