呪いの女王と云われた少女【呪術廻戦】

２８話 ページ31

宿儺「せっかく外に出たんだ。広く使おう」

鵺と共に伏黒さんが走り出したため私は後方から援護することにした

『出てきて、水！雷！』

取り敢えず水と雷を呼び出した

伏黒さんが攻撃を仕掛ける

宿儺「面白い。式神使いの癖に術師本人が向かってくるか」

今は雨が降っているから、水達の攻撃の威力がちょっと上がる

そんな水達の攻撃と伏黒さんが出す攻撃と鵺の攻撃

それらを軽く躱す宿儺

こちらのほうが圧倒的に戦力数は多いが勝ち目は…

宿儺「もっとだ」

余裕だな

宿儺「もっと呪いを込めて」

伏黒さんの顔に宿儺の拳がクリーンヒットした

痛そうだ

ってそんな呑気にしていると私もヤバい

伏黒さんは宿儺の足元付近で大蛇を出したところへ鵺が畳み掛けるという戦法をとった

そこに水と雷も攻撃する

だが、宿儺は大蛇を内側から破壊した

そしてまた伏黒さんの背後に立った

宿儺「なぁ、言ったろ？広く使おうと！」

伏黒さんが投げ飛ばされた

『伏黒さん！！』

それを宿儺が追いかけて追い打ちをかける

何度も、何度も

伏黒さんに攻撃をする

このままだと死ぬ

死相は見えていなかったとしてもこのままだと確実に死ぬ

だが、伏黒さんで刃が立たないのなら私は何もできない

それでも急いで伏黒さんのところへ行った

すると会話が聞こえた

でも上手く聞き取れない

宿儺「……＿…宝の持ち腐れだな」

なんのことだろうか

宿儺「＿いい……＿＿治さんぞ」

駄目なのか

宿儺「つまらんことに＿＿掛けたな」

宿儺「小僧にそれ程価値は無いというのに」

っ！？伏黒さんの気配が変わった？

宿儺は嘲笑った

宿儺「良いぞ。お前が命を燃やすのはこれからだったわけだ」

宿儺「そして小娘。お前、全力で闘ってなどおらんだろう？」

どういうことだろうか

私は式神達を呼び出して戦う以外には呪具を使う他ないというほど呪術の扱いに慣れておらず体術も形になっていない

宿儺「今も何か考えておるようだが、それだけまだ余裕があるということだ」

いや、考えなければ戦えないだろ

こんなに弱っちい奴が考える事を止めたらそれこそ勝ち目はない

宿儺「それより、だ。見せてみろ伏黒恵！」

伏黒「布瑠部由良由良 ハ握…」

攻撃をやめた

伏黒「言っておくが俺は、お前を助けた理由に論理的な思考を持ち合わせていない」

宿儺から虎杖に代わろうとしている

伏黒「危険だとしてもお前のような善人が死ぬのを見たくなかった。」

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