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ヒーローの話 ページ19

清水side



「大変だったなぁ。大丈夫だったか?」

菅原が心配そうにこちらを見つめてくるから、コクリと一つ頷いた。


火曜日の練習後の帰り道。(ちなみに昨日は体育館の点検で放課後の部活がなかった。)

バレー部の三年に言おうかどうか迷ったけれど、結局隣を歩く菅原に一昨日の一部始終を話す事にした。前にいる東峰と澤村にも聞こえてたはず。別に自分が絡まれただけだったら話さなかったと思うけど、何だかAちゃんの事を話したくてたまらなかった。


「…でもすごいよな。女子一人で男三人に立ち向かうなんて」

俺だったら絶対無理…。

前を歩いていた東峰がブルリと背筋を震わせる。

「…だからお前はヒゲチョコなんだよ」

「だ、だってぇ…」

情けない声を出す東峰の背中を思いっきり叩いてから、澤村がこちらを振り返った。

「でもその子、確かにかっこいいな」

「…うん」

コクリと頷く。何だか頬が熱くなってきた。

「ええ!?清水まさかその子に恋しちゃったの!?」

「うるさい菅原。違うから。…ただ」

「ただ?」

ふふっと笑って口を開く。

「…皆も会ったら絶対好きになるよ」


だって、思わず見惚れてしまったのだ。

不敵な態度。頼もしい背中。

突然繰り出された拳を彼女が慌てる様子もなくかわしてみせた時の事は、これからもずっと覚えている気がする。

飴色の髪がふわりと舞い、太陽の光に反射してキラキラと細い絹糸のように輝いて

―とても綺麗だった。


「清水がそれだけ言うなら会ってみたいなぁ」

「確かに。清水がそういう話するの珍しいもんな」

菅原が笑いながら言った言葉に、澤村も賛同する。

「あれ、名前なんだっけ?」

東峰の言葉に、私は夜空を見上げながら呟いた。

「夏瀬Aちゃん。

…私のヒーロー」

また会いたいな。

そんな祈りを込めて、私はそっと目を閉じた。

過保護すぎる→←*



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作品ジャンル:アニメ
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雨音(プロフ) - 麗さん» 二つとも見落としていました…。訂正いたしました、ご指摘ありがとうございました!! (2020年8月24日 23時) (レス) id: 57a2e7dd63 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 25ページの「」だと思う部分が『』になってます。 (2020年8月24日 18時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 21ページの「あーコレ?、、」なんですけど、多分『』だと思います。話の前後的にも (2020年8月24日 18時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - しのぶさん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけてとても嬉しいです…(*T^T)これからも男前な夢主ちゃんをどうぞよろしくお願いいたします\(^-^)/本当にありがとうございました!! (2020年7月6日 20時) (レス) id: 57a2e7dd63 (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ - なんて、男前な夢主なんでしょう。 とても素敵な作品だと思います。これからも頑張って下さい。 (2020年7月6日 16時) (レス) id: 399359edd6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨音 | 作成日時:2020年5月23日 23時

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