【HQ】烏野高校に通う、とある少女の話５

運命のテスト返却 ページ46

―そして運命の英語の時間がやってくる



自分の名前を呼ばれ前に行き、英語のテストを受け取ってそっと覗き込んだ




(お願いします…！)



ぎゅっと目を瞑ったまま覚悟を決めてばっとテストを開き、それからおずおずと目を開ける






そこには



46点の文字






や…


『やったあああああああ！！！』



嬉しくなって真澄の元へ駆け寄った






『真澄、真澄！！46点！！赤点回避！！！』

篠「お、よかったな」

『もうほんとに真澄のおかげだよ！ありがと！』



そう言って私は一瞬だけ真澄に抱きついた




すぐ体を離し、

真澄の顔を見てにやりと笑う





『あっれ〜、真澄くん顔赤くない？』

篠「…るせぇ」



真澄は顔を背けて、ため息をつきながら言った





篠「ﾊｧ…まぁ遠征気をつけて行ってこいよ」

『うん、真澄も合宿あるんでしょ？』

篠「おう、大会もあるしな」

『そうだよね、頑張ってね！！』



笑いながら握った拳をかざす





篠「…お前もな」


拳同士をぶつけ合った後、




ﾊﾟﾁﾝｯ


私たちは笑顔でハイタッチを交わした









▨▨▨▨▨


そして部活の時間



影山が現代文配られた後にチーンってなってたから、私はなんとなく察していた



(…アイツ絶対赤点だ…)




そして翔ちゃんが変に燃えてるのを見てまたまた察する



(…翔ちゃんもか…)





二人は田中さんのお姉ちゃんの車で補修終わってすぐ東京に向かうらしい


二人の執念すごいな〜なんて思いながら燃える二人を見つめた





(翔ちゃん最初いないのめっっっっっちゃ寂しいけど…)




でも


(衛輔くんに会える…！)




ドキドキする

思わず目をぎゅっと閉じた







さぁ、東京遠征の始まり始まり！

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