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「お前は…その子の事どう思ってるん」
「可愛えと思ってんで、そりゃあ」
普段流星とかみっちーにめっちゃ言っとるからか、その言葉はするりと口から滑り落ちた。
「…」
「けど、妹みたいっていうか、そういう…恋愛の好きとはちゃうねんなあ」
「…」
「え、何でそんな目で見るん！！」
腕を組んで眉間に皺を寄せながら、呆れたような表情をする丈くんの腕を肘でつつく。
「やって丈くん俺のタイプ知ってるやろ！」
「…いやお前のタイプは知ってるけども、その子に会った事もないのにタイプちゃうかは分からへんに決まっとるやろ」
「はは！ せやなぁ」
からりと笑い飛ばす俺に、隣の丈くんから溢れたのは溜め息一つだけやった。
そのままソファに背を預ける丈くんを横目に、何となしに天井を見上げる。
「ただ…なんやろなぁ」
「何やねん」
「……一人で泣かせたないなぁとは思う」
「なんやそれ」
「何かなぁ、心配になる子やねん」
頼る人はおるんかなぁ、とか。
あの日、俺が電話せぇへんかったら、一人で長い夜に耐えよう思てたんかなぁ、とか。
「その子を傍で支えてくれる誰かがおったらええなって、お前は思うんやな」
「…へ、」
「せやろ？ 自分が傍におりたいとか、そうは思わへんねやろ？」
「うーん…」
「…アホらし。お前の恋バナに付き合っとる暇はないねん」
「やから恋とかちゃうってぇ〜」
情けない声をあげる俺を呆れたように見遣ってから、「…とりあえず」と丈くんは口を開いた。
「その子との関係性は、今のところファン止まりやねんな？」
「せやで」
「………分かった」
魔を開けてから、丈くんが腕を組んで頷いた。
「俺にも会わせて」
「……へ、！？」
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雨音(プロフ) - とまと。さん» コメントありがとうございます！未熟者ですが表現の仕方とか言葉選びには自分なりのこだわりを持って書いているので、そう言って頂けてとっても嬉しいです(๑˃̵ᴗ˂̵)励みになります(^^)ありがとうございました！！ (9月29日 19時) (
レス) id: 9d08cd299b (このIDを非表示/違反報告)
とまと。(プロフ) - 表現の一つ一つが魅力的で物語に引き込まれました！ (9月27日 21時) (レス) @page5 id: 880d93815c (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 夜星さん» 夜星様、嬉しすぎるお言葉ありがとうございます…(´；ω；`)とっても恐れ多いですが、すごく励みになります…！少しでも楽しんでいただけるようにぼちぼち頑張っていくので、またお暇な時にでも覗きにきてくださったら嬉しいです(*^^*)ありがとうございました！ (5月21日 22時) (レス) id: 9d08cd299b (このIDを非表示/違反報告)
夜星(プロフ) - 文字量多いと書いていましたが、そんなことないですよ！場面や感情の描写が丁寧だと自分がその場にいることを想像しながら読むことができるので、雨音さんの書き方はとても好きです！気長に更新待っていますので、無理せず最後まで書いていただきたいです！ (5月20日 12時) (レス) @page30 id: 3020618f52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2023年4月3日 0時
