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岩泉side
「えっと…。Aさん」
『おう。どした?』
金田一の問いかけにそう聞き返すAは見たことがないほどニコニコしている。可愛い後輩を前にしてよほど嬉しいのだろう。
隣の及川が「A可愛い…」とそれはそれは悔しげに呟いているのを聞いて、まぁそれはそうだと思わず一つ頷いた。
Aから付いてくるなと何度も釘を刺された俺達だったが、物理的に足止めされていない好奇心旺盛な高校生男子がそれで大人しく帰るかと言ったら答えは全くもってノーだった。
Aが腕時計を見て慌てて走っていく後ろ姿を見届けた後、
「岩ちゃんも行くよ、ほら!」
とさも当たり前かのように言ってコソコソと後をつけ始めた及川に思わずげんなりするも、俺自身も多少の興味がある事は確かで。たまにゃあいいだろう、と四人の後を追い掛けたという次第である。
今は三人が座るテーブルから丁度死角にあたる席を陣取って、絶賛話を盗み聞き中だ。ちなみに俺は、物陰に隠れようとあたふたしている及川と花巻、そしてそれを変なものでも見るような目で通りすぎていく店員を、机に肘をつきながら何となしに眺めている。
…と。
「きょ、今日はありがとうございました!」
金田一の声が聞こえてきて、俺達は揃って動きをピタリと止めた。
「あの、一つ聞いてもいいですか…?」
『うん、何?』
「えっと…何で俺と渡さんだけ飯連れてってくれたんですか…?」
『え?たろうちゃんとわたちゃんが可愛いから』
…即答。
質問した金田一自身が「可愛い…?」と頭を悩ませているのが、端から見て謎にシュールな事この上ない。
隣を見るとやはりというか何というか、図体がでかい上可愛さの欠片も無い奴等が(国見は可愛い後輩であるため除く)盛大にいじけていて、俺は思わず顔をしかめた。
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雨音(プロフ) - コメントありがとうございますT^Tそんな嬉しいことを言って下さるなんて涙が…更新頑張れそうです(*´◒`*)猫様も体調気をつけて下さいね!本当にありがとうございました(*'▽'*) (2022年4月29日 19時) (レス) id: 9d08cd299b (このIDを非表示/違反報告)
猫 - まじでこの作品大好きです‼︎体調に気をつけてくださいね。 (2022年4月29日 11時) (レス) @page2 id: fd92b45f0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨音 | 作成日時:2020年7月25日 1時