私が助けたのは猫…？いいえ、虎でした。

貴方との幸せ ページ7

『将大！！起きて！！！』



あれから１ヶ月。最初はなんだかぎこちない感じもあったけど今は何とかやってる。




将｢ん〜…｣



たった１ヶ月だけど、いくつか分かったことがある。


将大は寝起きがとても悪い。




今だって大声で起こしてるのに、起きる様子なんてさらさらない。もう猫になってもらった方が連れていきやすくて楽なんだけどな…





『将大！！！！早く起きないと朝ごはん抜きだよ！！！！！』




これじゃまるで母親だ……。




朝ごはん抜きの一声でやっとのそのそ起きてきたけどまだ寝ぼけている。




将｢朝ごはんなに〜？｣



『今日はお味噌汁と卵焼きとほうれん草の煮浸し。』



将｢やった！Aの卵焼き久しぶりやね！｣



『今日は時間あるからね。将大も早く起きられたし。さ、お皿出して。』



将｢はいっ！｣









将｢美味い！｣



『将大は私が何作ってもそう言うよね。』



将｢うん。Aの作る飯はなんでも美味いから！｣


『はいはい笑 』



満面の笑顔でそう言う将大に思わず笑ってしまう。こうやって誰かと一緒に食事をすることがこんなにも温かくて幸せだということを私はずっと忘れてたみたい。



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『よし、じゃあ行ってくるね。お昼は冷蔵庫に入ってるものあっためて食べて。』



将｢分かってる。｣



『…今日も探しに行くの？』


将｢うん。｣



『そう…気をつけてね。』



将｢大丈夫だよ。Aは心配性だなぁ笑｣



『もう！こっちは本気で心配してるのに！』



将｢ごめんごめん笑 じゃ、気をつけろよ。いってらっしゃい！｣


『行ってきます！』









こんなふうに“おかえり” “ただいま”って言い合えるのって、こんなに幸せなことなんだね。









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