可愛い猫じゃない ページ26
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｢ﾐｬｰｱ｣
『ごめんね…終わったら直帰だから、迎えに行くから。』
そして私は後ろ髪引かれる思いで会議に向かったのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
｢………えーそれでは、これにて会議を終了とさせて頂きます。ありがとうございました。｣
｢｢｢｢ありがとうございました。｣｣｣｣
｢はー…やっと終わったァー…｣
どこかでお茶でも飲もうかなぁ……、
…いや、ダメだ。あのトラ猫を迎えに行かなくちゃいけない。
そう思い出し、足早に駅に向かおうとした時だった。
｢ﾐｬｧ｣
聞いたことのある声。
足下を見れば、路地裏に連れていったあのトラ猫。
『あなた…!!! どうやってきたの…！？』
将大もそうだったけど、この類の猫はどうなってんのよ……
抱っこをすると、またみゃあとひと鳴き。
『ふふ、しょうがないなぁ。』
こうして見るとただの可愛い猫。思わず口角が上がってしまう。
結局そのトラ猫を抱いてタクシーを拾って帰ることになった。
『ただいま。』
健｢…あ、おかえり。｣
『うん。…あれ、将大は？健斗だけ？』
健｢まだ帰ってこないんだよ。てかそれより、ソイツ…、｣
健斗が目を向けたその先には、私が抱えたこの子。
『あ、そうそう。ねぇ健斗、この子、仲間…、じゃない？』
健｢…ソイツ、かして。｣
『え？う、うん…』
私がうんと言った瞬間、健斗はトラ猫をむんずと掴んで呆れたような目を向けた。
健｢可愛い猫のフリしてんじゃねえよ。本性現せ。｣
すると、健斗の言葉に反応したのか、やはりみるみるうちに碧い瞳のトラ猫は人間の姿に変わった。
そして、
｢もー、相変わらずつまんないですね。いとさんは。｣
ニヤリと健斗に笑顔を向けてそう言った。
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周(プロフ) - みさきさん» お返事遅くなってしまい本当に申し訳ありません…!!! そう言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです！ありがとうございます(泣) まだまだお話続いていく予定ですので、これからも暇な時に見て頂ければと思います！ (2019年5月19日 23時) (
レス) id: 7272c5782c (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - こんなにも更新が楽しみな作品に久しぶりに出会いました！更新楽しみにしてます！ (2019年4月30日 23時) (レス) id: 94a5c4647a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：喜乃 | 作成日時：2019年2月25日 2時
