大丈夫だよ。 ページ15
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将大が付いてるから大丈夫。
そう思った自分が馬鹿でした…。
お風呂場に入って数分もしないうちにリビングまで聞こえるほどの猫の鳴き声。結局将大1人では手に負えず私が洗うことに。
おかげで洋服までぐっしょり。
『将大、洗い終わったからあと頼むね。人間の方に戻ってもらって、着替えは貸してあげて。あーもう服着替えなきゃ…。』
あとを将大に任せて着替えをするために一旦自室へ戻る。
着替えも終わってリビングに戻ると将大の服を着た例の仲間くん。身長差があるから服はちょっとブカブカ…可愛いな笑
将「A、俺も風呂入ってくる。」
『うん。ありがとね。…あ、ねえ』
将「ん?」
『彼、名前なんて言うの?』
将「あぁ…糸原健斗。呼んでやったら反応すると思うよ。」
『なるほど…教えてくれてありがとう。』
将「ん。」
将大がお風呂に行ったからリビングには彼…健斗と私の二人きり。
すると、彼は猫のように頭を振るって水を飛ばし始めた。
『わ、ちょ、ちょっとストップ!!』
健「…?なに。」
『今は人の姿なんだから猫みたいにやっちゃダメ。ちゃんとタオルで拭いてね。はい、ちょっとしゃがんで。』
そう注意して髪の毛をごしごし拭いてやると、身体が強ばっていることに気づいた。息も荒くなってるな…。
…まあ、そりゃ怖いよな。あんなことされたのに、また人間と近距離で近づくのは精神的にも苦しいだろう。
『大丈夫だよ…』
余計拒否反応を起こさないように、そっと抱きしめる。
少し強引かもしれないけど、リラックスさせるにはこれが一番有効的。
でも、彼の過呼吸は止まらない。
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周(プロフ) - みさきさん» お返事遅くなってしまい本当に申し訳ありません…!!! そう言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます(泣) まだまだお話続いていく予定ですので、これからも暇な時に見て頂ければと思います! (2019年5月19日 23時) (レス) id: 7272c5782c (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - こんなにも更新が楽しみな作品に久しぶりに出会いました!更新楽しみにしてます! (2019年4月30日 23時) (レス) id: 94a5c4647a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:喜乃 | 作成日時:2019年2月25日 2時