お前の弱点【呪術廻戦】

8.デンマーク人と妹 ページ8

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「何で遅れたんだ」

「五条先輩に、今日も戦えって言われました。だから叱るなら五条先輩を叱ってください。私悪くないです」

「……1日で五条と似たな、月東」

「先生、全然嬉しくないです」

「ちなみに五条はどうした」

「夏油先輩に任せました。いいよって言われたんで」

「懸命な判断だな」

「ありがとうございま〜す」





怒られた。大丈夫だと思ったんだけど。集合予定時間が9時で、今11時。

そりゃ怒られるわ、うん。ごめん先生。けど逆に褒められたからいいや。

五条先輩のことはだいたい夏油先輩に任せればいいらしい。今ので納得〜！！あと1人、先輩がいるらしいんだけどなかなか会わんのだよね。どこにいんだろ。後で夏油先輩に聞いてみよっと。




1年の教室には、あのデンマーク人と妹がいる子。妹がいる子って名前なんだよ。私ネーミングセンスないな絶対。デンマーク人は怪訝な顔してる。顔に皺寄りまくってる。可哀想に。

あ、私のせいだごめんねデンマーク人。





「月東A。誕生日は確か1月3日。合ってるかは微妙。誕生日嫌いすぎてあんまり覚えてないから。あと、階級……？先生なんですかそれ」

「編入と同時に生徒手帳渡したはずだぞ。それに書いてあるはずだ」

「あ、確かに書いてあった。えっと、」





生徒手帳を開く。生徒手帳、質素すぎん？顔写真と階級と、あと個人情報が少ししか載ってない。これ、本当に生徒手帳？

確か、顔写真の近くに書いてあるらしいんだけど、これ何。特？特が何なん。





「先生、特って何ですか」

「特級、ということだ」

「特級……」





デンマーク人は唸るし、妹君はよく分かってないし、先生はため息着くし、何が起こってんの？私分からんのだけど。

ため息着くだけ着いて、先生が私の代わりに紹介してくれた。絶対その方が早かったと思うんだ、先生。





「名前はさっき言った通り月東Aだ。名古屋の月東家、と言えば分かるか？」

「あの月東家、何ですか？この人が」

「見えんだろうが、そうだ」

「え、扱い酷くないですか？そんなもん？」





スルーされた。誰にも返事がもらえなかった。

私のツッコミは虚しく消えた。ばいばい私のツッコミ。次は成仏するといいね。


と、ツッコまれなかったツッコミを成仏させ、改めて同級生2人を見た。うん、デンマーク人全然デンマーク人じゃないじゃん。


普通に日本人じゃん誰だよデンマーク人って言ったやつ。


あと妹君すっごい地味だな。

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