お前の弱点【呪術廻戦】

7.後ろから夏油先輩 ページ7

・




「まーた転んでやんの」





昨日と同じように転んでる先輩。昨日と違って今日は地面が砂だから多分痛いよなあ。石とか多そうこの運動場。超偏見だけど。

なんか可哀想。





なんて微塵も思ってないけどね！！！！！！思ってなんかやんないけど！！！！！！





昨日と同じように跨がろうとしたけどやめた。制服着てんだよね、今。高専の制服って女子もスカートなんだね。意外と可愛いじゃん。ってことでスカートだしやめといた。

多分、先輩は覗く趣味はないと思うけど、いやあったら大問題だな。


最強が実はそういうの好きですとかやめてほしい。嘘であっても聞きたくないわそんな話。





「また負けたんだね」

「ギャラリー増やすなよA」

「私何もしてませんよ。勝手に先輩来ただけです」

「そうだよ。私が勝手に来ただけ。だからあんまり後輩いじめたらダメだよ悟」

「いじめられてんのはむしろこっちなんだよ傑」





気づいたら後ろに夏油先輩がいた。

五条先輩よりも、もう、本当に性格がめちゃくちゃいい人。同じ人間なのに、何でこんなにも違ったんだ。顔がいいからって性格クソなのは許されん。






「夏油先輩どうしてここに来たんですか？」

「悟を探していてね。昨日、運動場にA倒しに行くからって言ってたから、多分ここだろうなって思って」

「大正解ですね」

「五条先輩に何か用でした？」

「任務すっぽかしたから」





任務すっぽかしたらダメでしょ。あ、人のこと言えんわ。





「あ、そう言えば、Aさん、だっけ。夜蛾先生探していたよ。校舎に早く戻った方がいいと思う」

「すみません、ありがとうございます。また負けて寝転がってる五条先輩どうすればいいですか？」

「私が運ぶからいいよ」

「ありがとうございます！」





わーい。私何もしずに済んだ。早く校舎戻ろっと。





「で。昨日に引き続き負けてる五条悟くんはどういう気持ちなの？」





校舎に向かう途中で、夏油先輩のそんな声が聞こえた。意外と煽りスキル高い感じか？仲間意識勝手に芽生えたよ。





「その言い方やめて。気持ち悪い」

「あははごめんね。だけど悟がこうやって背中を地面につけているのを初めて見たから」

「悔しい以上に、あいつくっそウザイ」

「ダメだよ。後輩だから優しくしないと」

「無理だな」

「そっか」





アホほど目と耳がいいので私は。聞こえたよこんな会話が。夏油先輩と話したことないけど、絶対いい人だよな。

8.デンマーク人と妹→←6.そろそろ笑いで腹筋割れそう

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す