お前の弱点【呪術廻戦】

43.会いに行きましょう ページ43

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伏黒家の子供に会いたい。

と五条先輩が言うので、連れていくことになった。





なかなかの田舎、だと思う。

私たち2人にとっては。



電車か車か迷った。どっちがいいですか、そう先輩に聞いたらどっちでもいいって返事が帰ってきたので電車に決定。

乗り継ぎはそこまで多くないけど、先輩は電車に乗ったことがないのか、そこまで電車に乗らないのかは分からんけど、まだなの？とイライラしていた。





じゃあ車で良かったじゃんかよ！！！！！




と、まあなんやかんやありましたが到着。





「こんなとこに相伝の術式持った奴住んでんの？」

「あの伏黒甚爾が親ですよ？金をこういう衣食住に使うと思います？アイツプロのヒモですよ？」

「あー、多分無理だな」

「ですよね」





プロのヒモは衣食住になんか金使わんだろ。という私の偏見は、先輩も理解出来たらしい。





到着したのはボロアパート。築何年なんだろう。

もう崩壊するんじゃない？と思わされる家に2人は住んでる。2人で。子供2人でだよ？泣けない？私その話聞かされた時、おいおいお前金子供に使えよ、と思った。



私のお金を彼ら2人に送っているので、健康的で文化的な最低限度の生活は、きっと送れているの思う。足りないと言われればちゃんと倍ぐらいのお金は送ってる。可哀想だし。



まあ足りないなんて言われたことないんですけど。





「先輩、今何時ですか？」

「今12時半」

「あ、じゃあまだ帰ってこないですね」

「なんで分かんの？」

「多分。勘みたいなやつ。女の勘は大体当たるんですよ。知りません？」

「知らない」

「じゃあ帰りますか。どうせ待たないと会えないし。待つつもりないし」

「分かった」





分かった、と言って先輩は私の手を取る。





胸きゅん展開？と思った方。

残念ながら私は先輩に恋していない。ポケットからキュンは出てこない。なのでそういう展開にはなりませ〜〜〜〜ん。自信もって言えるわこれ。





と、考え事をして目をふと閉じた。

そして開けると、高専。





「は？」

「俺の術式の応用」

「器用なんですね先輩…」

「お前には言われたくねぇな」





勝ってから言え。

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