お前の弱点【呪術廻戦】

40.伏黒家の子供 ページ40

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女選び放題の先輩を目の前にして、私は腕を縛られたまんま。縄はかなりキツめに結んである。そして先輩は目の前に座ってる。





だけど何も話さんこの人？え？何？放置プレイか何かなのこれ？興味無いぞこっちは。

ずっと私の方見てるけど、何も話さんよこの人。なんで？怖いよそろそろ。





腕を動かしてみると、少しだけぐらついた気がする。ちょっとだけ頑張っちゃうか。

外す訓練はしたことがある。というかそういうのばっかやらされた記憶しかない。もっと他のやらせろよ、つまんないじゃん内容くだらんすぎる。


でもさすが先輩、なのかもしれない。外そうと思っても外れん。そういうのは妥協ナシ？まじで？私そんなになんか、酷く思われてるの？


早く話し始めろ、っていう目で見られた。あ、私が話すターンなのね、だから先輩無言だったのね、と理解しあので、話し始めることにした。






「禪院甚爾のことですよね」

「そう」

「私、そこまであの人のこと知らないんですよね。たまに会合とかで家に来てたなってぐらいで。まあ話そうと思えば話せますけど」

「何話した」

「前の、京都行った時の任務で会ったんですけど、その時は今の境遇について話してましたよ。ああ、あと子供のこととか」

「確か言ってたな」





え、恵のこと知ってるの？聞かされた？ってことは私恵たち世話しなくてもいい？やったあ。





「その後仕事があるって言って別れました。そんだけです。あ、先輩伏黒家の子供どうするんですか？」

「どうするって」

「確か、恵と津美紀だっけ？恵って方は多分術式が使えるから10もらうって言ってた。禪院家から」

「金のためかよ」

「呪術の家ってそういうの多くないんですか？」





呆れたような、そんな顔。

私の正面でされてる。顔を手で隠してて表情が見えない。そういうこと知らなかったの？口開いてますけど。ボンボンだから？ってことでおけ？





「そいつ、何の術式持ってるの」

「禪院家の相伝のやつ」

「マジか」





わあ、目出てきそうじゃん。

先輩めっちゃ驚いた。目が、めっちゃ開いてた。目飛び出るんじゃね？ってほどに。









「喉から手が出るほどほしいだろうね、禪院家は。あ、先輩引き取っちゃえば？禪院に持ってかれたら嫌でしょ。1000年前みたいな、同じようなことが起きる前にさ、自分で芽は摘んでおくべきじゃない？」




「てかそう言われんかったんですか先輩」

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