お前の弱点【呪術廻戦】

38.プロのヒモ参戦 ページ38

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その任務を受けたはいいものの、厄介な敵が現れたらしい。



それが、禪院甚爾。





名前聞いた時びっくりしちゃった。金が入るなら何でもすんだなあの人。ああでも、いつも通りか。





意外と頭使えんだねあの人。いや馬鹿になんてしてないよ。プロのヒモなのにようそんなこと出来んなって、なんなら逆に褒めてる。つもり。



懸賞金かけたりする相手の行動先読みしたりと、まあこちらは学生ですから？経験はこっちの方が上だってことか？本人死んでるけど、聞かないとそれは分からんが。





そんなことはどうでも良くて。









今、私は詰められてる。五条先輩に。胸ぐら掴まれて苦しいけど、理由は何となく分かった。



どうせ死ぬ間際に私のこと話したんでしょあの人。五条家の息子と学校同じだとかそんな話した気がするけど。なんで私の話するのかなあほんと。




帰ってきてそうそう、五条先輩は私を見つけては胸ぐら掴んだ。突然すぎて、びっくりした。嫌がらせが積もりに積もってもう爆発したんかと。



でも表情見て、あ、これは違うタイプのやつだとすぐ分かった。体は持ち上がってるし、首結構絞められてるし息しづらいし、やばいな、周り見れてない。





「おい、何か話せよ」

「そろそろ苦しいし、周りからの視線が痛いんでやめてもらってもいいですか」

「やめるわけねぇだろ」

「先輩が私問い詰めてるのって、多分、伏黒甚爾、いや禪院甚爾のことでしょ？」

「なんで、」





周りには多分聞こえてないと思うけど、私ははっきり聞こえた。なんで、って声が。

それと動揺の色が見れた。多分図星。目を見開いて、サングラスの奥から青い瞳が光る。

こんな分かりやすくて大丈夫？Aちゃん心配。





「多分、何で先輩は伏黒甚爾と月東Aは関係があるのか聞きたいんでしょ？言われなくても言うつもりでしたよ。いつかね」

「俺が満足する答えが帰ってこなかったら殺す」

「満足しなくても殺すつもりでしょ。分かってるけど」

「なら着いてこい」

「はいはい。そんなに手掴んだら痛いからもっと緩めて」





どこへ連れてかれるのやら。首から手に掴まれる場所を変えられ、私はどこかへ連れていかれた。

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