お前の弱点【呪術廻戦】

26.夏油先輩って ページ26

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「意外と、夏油先輩って五条先輩と似てますよね」

「Aちゃん。それは褒めてる？」

「褒めてないですあんまり。いい意味で言ってないです正直に言うと」

「素直でいいね。悟より扱いやすい」

「それはありがとうございます」





なんか褒められちゃった。



今日は先輩いないから、ゆっくり出来る。毎日戦えって言われて、その度に負かして、だっせって言って帰ってる。よく飽きないよね尊敬するよ。そこだけ。尊敬全くしてない。





「食べるの遅いね」

「よく言われてました。それで掃除の時とかも食べてましたよく。だから、机つるのに邪魔だって結構言われてました」

「机をつる、？」

「あ、名古屋弁ですねすみません」





机をつるは、机を運ぶこと。結構メジャー、なのかな。多分聞いたことあると思う。





「って言ってますけど。先輩も食べ終わってないじゃないですか」

「私はさっき呪霊取り込んだから、そこまで食事したくないんだ」

「なるほど」





夏油先輩の術式は、呪霊を取り込んでそれを操る、呪霊操術。2級以上の差があれば降伏を省きほぼ無条件で取り込むことができる。下級呪霊だけでなく一級・特級の強力な呪霊も使役可能。これは特級の術式。





同じ学年に、特級2人は普通にすごいと思う。





私も特級だけど、戦闘向きじゃない。

どちらかというと後衛、サポート側、って言った方が正しい。それは五条先輩が知ってるし、自分で気づいてた。



戦えるのすごいよな、って本当に尊敬する。私無理だもん。強制解除するくらいしかできないし。

私にできるのはそれくらいで、後は後ろで見守ってるしかない。結局ここに来ても、学べることは少なかったのかもしれない。いやでも京都よりまだマシか。





なんて思った日もあった。

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