喋れますけど【呪術廻戦】

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「って言うことがあったんだけど…」





両親に、今日あったことを全て話した。もしこういう呪術のことに関して何かあれば、絶対に言いなさいと言われていたから。





途中顔を伺ってみると、驚いた顔をしたり、嬉しそうな顔をしたり、悲しそうな顔をしたりしていた。





どういう感情でこの話を聞いているのか、よく分からなかった。



全て私が話し終わると、いつもはこういう大切な話の時は、お父さんが先に口を開くはずなのに。
今日だけはお母さんが、口を開いた。





「いつかは、こういうことが起きると思っていたけど、こんなに早かったなんて」

「お母さんは、今何が起こっているか知ってるの？教えてよ、私分からない」

「あのね、今日Aが会ったのは、日本の御三家の中でも、今トップクラスに勢いを増している五条家。その長男の五条悟よ」

「それは名刺見たから知ってる。その人は何なの？何しているの？」





お母さんから詳しく聞いた話はこうだった。





五条悟は、今日本の呪術界の要となる人物で、今現在、東京都立呪術高等専門学校の教師をしているらしい。

あの人が？って思ったけど。口に出すのはやめた。



どういう経緯で私のことを知ったかは不明だが、韓国でろくに学校も通っていない私のことを耳にしたんだろう。それで気になって見に来たのではないか、と言っていた。



もしくは、日本に連れ戻して、呪術の勉強をさせるつもりなんだろう、と。





いずれの理由でも、私は日本に戻るつもりはないな、と思った。

別に学校に通わなくたって、生きていけるし、企業に務めるつもりは一切ない。学校が全てではない。親の元で、韓国でずっと呪術師として活動するつもりだったから。



と、私が考えていたことを伝えると。





「もちろんそれでも構わないけど、日本の方が、呪術に関してはランクがものすごく上だから、勉強するには持ってこいだと思うけどな」





と、言われた。

どうしたらいいんだろう私。

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