死柄木妹はヒーローになりたい【爆豪勝己】 (ページ18)

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番外編挨拶ページ18

A『もうちょっとで来てくれるはずだからね。』

爆豪｢…おう。｣

A『ごめんね、複雑だよね。』

そう、今日はかっちゃんと一緒に兄さんに挨拶をする日。

私の親族は兄さんしか居ないから、一応ね。

それにここ数年は兄さん達敵連合の目撃情報がぱったりなくなった。

それも気になる。

もしかしたらー…ってこともあるかもしれないし。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

A『…兄さん、来たよ。』

爆豪｢…インターホンちゃんと鳴らすんだな。律儀だな意外と。｣

そんなとこはどうでもいいんだよ！？

死柄木｢…やあ、A。何年ぶりかな？｣

A『もう5年とかかな…？めっきり姿見せなくやっちゃって。まぁ上がんなよ。』

死柄木｢っはは…いいの？ヴィランを部屋に入れても…ヒーローさん？｣

A『兄さん本当はもう敵連合なんて解散してるんじゃないの？』

死柄木｢…｣

A『ほら、早く上がって？』

死柄木｢うん。｣

兄さんは部屋に上がってかっちゃんとご対面。

死柄木｢俺が勧誘した時とは顔つきが全然違ぇなぁ……俺がお前の幸せ壊すことも出来るんだぜ……？爆豪くんよォ…なぁAも俺を信用しすぎてねぇか…？俺はヴィランなんだぞ…？敵なんだぞ…？お前らの幸せなんか粉々に…｣

A『もー兄さんうるさいよ。兄さんのシスコンぶりは私がよく分かってるし。足洗った兄さんに何言われても怖くないし。どーせココ最近は敵連合の皆とダラダラしてただけなんでしょ？あ、元敵連合か。』

死柄木｢…｣

爆豪｢は…？元…？｣

A『ほら兄さんの口から言ってやんなよ。私は大体予想ついてるけど。』

死柄木｢あぁ…Aの言う通り俺はもう敵連合を解散した。まぁアイツらとはのんびりやっているが。お前らに危害は加えねえよ。｣

爆豪｢なんで急に…？Aには悪ぃが信じらんねえ。｣

死柄木｢そりゃァあれだよ。妹の幸せが1番だからさ。｣

A『兄さん…』

兄さんは本当に幸せそうに笑っている。

死柄木｢今でもヒーローはクソだと思ってる。けど、俺はAを応援することが幸せだと気づいた。俺はもうAと今の仲間たちが居ればそれでいい。それを無くすようなことはしねぇと決めた。｣

爆豪｢じゃあ俺達の結婚は…｣

死柄木｢勿論賛成。Aが取られんのは癪だけど。お前になら任せられるよ。Aをよろしくね、爆豪。｣

爆豪｢…っす。｣

私たちはようやく平和な家族になれた。

今度は対等だね、兄さん。