【弱虫ペダル】ボクにはお前が分からん。【御堂筋翔】 (ページ5)

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結局お昼になってもうた。。

翔くんは1人でご飯食べるんかな。

A『美紀ちゃん！私翔くんとケリつけなあかんからお昼誘ってみて良い？？』

美紀｢御堂筋君のこと翔くんって呼んでる程仲良いんだね！私はあんまり関わったこと無いんだけど、、頑張ってね！！｣

A『ありがとう！！』

教室に戻ると翔くんが居た。

うん、1人でご飯食べてる。

ﾄﾞﾝｯ

私は翔くんの机の上に弁当を置く。

御堂筋｢！？｣

A『翔くん、お弁当一緒に食べよ？あ、拒否権無いからね。』

御堂筋｢…はぁ、なんやのほんま。今朝君を突っぱねたばっかやろボクゥ。今更何の用があんの。｣

A『翔くん、勝手に引っ越しちゃってごめんね。』

御堂筋｢…もうええ。｣

A『翔くん、気にしてくれとったんやんな。』

御堂筋｢…別に。｣

A『私もな、ずっと会いたかってん。でな、ロードやっとったらいつか会えるって思ってた。』

御堂筋｢ほんでもお前はいつのレースにも出んかった。やめたんちゃうの？｣

翔くんは下を向いて卵焼きをつつく。

｢御堂筋が女と飯食ってるぞ。｣

｢え、うそ！？御堂筋くん彼女出来たの！？｣

なんかコソコソ聞こえるけどんなもん気にせんわ。

A『何回も出よう思たよ。でもやっぱり私は翔くんとレース出たかったんや。』

ｺﾞｿｺﾞｿ

私はポケットから紙を取り出す。

御堂筋｢…！お前、それ｣

A『うん、京都伏見高校、自転車競技部の入部届けや！』

御堂筋｢ま、マネージャーでもすんの？｣

A『アホ言え、選手や！』

御堂筋｢選手て、ここ男ばっかやよ？｣

A『そんな奴ら蹴散らして私が翔くんを引くんや。ここのエースは翔くんやろ？』

御堂筋｢…！…ずっと、続けてたんやな。ロード。｣

A『当たり前や、私の愛車はあの時からずっとあのデローザや。』

やばい、感極まって泣きそう。

やっと会えた、翔くんと。

A『…ごめ、泣きそ、翔…くん。』

わしゃわしゃ

！？

乱暴に髪を撫でられる。

御堂筋｢まぁお前にしたらようやったんやないの？友達やらなんやら言うて、そんなもん勝利に必要ないけど、お前だけはやっぱ違ったわ。｣

翔くんも目じりに涙を浮かべている。

A『私こそ、本当にロード辞めなくて良かった。』

御堂筋｢ボクはここのエースや、ボクの事頑張ってゴールに持ってき。｣

A『あー、ほんま嬉しい。。』

私って幸せ者かも。